beacon

新戦力のアシストで“山形キラー”が決勝点、新潟が今季初の連勝

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.30 J1第19節 山形0-1新潟 NDスタ]

 アルビレックス新潟が新戦力のアシストから“山形キラー”の一撃で今季初の連勝を飾った。本拠地の新潟は記録的豪雨に見舞われ、大きな被害を受けている。決勝点のMF田中亜土夢は試合後のインタビューで「新潟が大変な状況にある。その人たちのためにも勝ち点3を取りたかったし、いいプレーを見せたかった」とコメント。地元の人たちに届けるゴール&勝利だった。

 中2日の相手に対し、中6日と日程面でも有利だった新潟は立ち上がりから山形を押し込む。前半15分、DF酒井高徳がFWブルーノ・ロペスとのワンツーからゴール前まで駆け上がり、左足で狙うが、シュートは外のサイドネット。同35分には田中のミドルシュートがクロスバーに阻まれ、同37分、MFチョ・ヨンチョルのミドルがクロスバーに跳ね返ったところを田中が頭で押し込んだが、オフサイドの判定で得点は認められなかった。

 前半のシュート数は7対2。攻めながら1点が取れない嫌な流れだったが、後半に入っても攻撃の手を緩めず、待望の先制点を奪った。起点になったのは柏から加入し、移籍後初先発を果たしたDF村上佑介。後半27分、右サイドを抜け出した村上の折り返しにニアへ走り込んだ田中が左足でスライディングシュートを決め、ついに均衡を破った。

 2日の山形戦(2-0)でも2得点を決めている田中は今季3得点をすべて山形から奪っている。「前回の試合で2点取れたので、今日もという気持ちで臨んだ」という“山形キラー”が値千金の決勝弾でチームを連勝に導いた。

 負傷から復帰したチョが先発に戻った前節・川崎F戦(1-0)に続く2連勝。守っても2試合連続の無失点となった。これで最近7試合は4勝1分2敗。新戦力の村上もさっそく決勝点をアシストするなど巻き返しへの体勢は整ってきた。

TOP