beacon

永井が2得点を演出、関塚ジャパンのエースがA代表でも存在感

このエントリーをはてなブックマークに追加
[8.3 練習試合 日本代表候補3-0札幌大]

 関塚ジャパンのエースがザックジャパンでも存在感を発揮し、2得点を演出した。MF永井謙佑(名古屋)は前半の45分間、4-2-3-1の左MFでプレー。サイドで起点となって積極的に仕掛けると、左SBのDF森脇良太と連動した攻撃でチャンスをつくった。

 前半19分、DF岩政大樹のロングフィードから最終ラインの乱れを突き、フリーでボールを受けると、PA内に切れ込み、シュート。GKが弾いたこぼれ球をMF山田直輝が押し込み、先制点になった。さらに同23分、森脇とのコンビネーションで左サイドを抜け出し、ゴール前にクロス。FWハーフナー・マイクの頭にピタリと合わせ、2点目をアシストした。

 10年1月6日のイエメン戦で国際Aマッチデビューを果たすなど岡田武史前監督時代に何度か招集され、南アフリカW杯にもサポートメンバーとして帯同していたが、ザックジャパンでは初招集。「やり方は分かるけど、日頃やっていない分、(中に)絞れなくて開きっぱなしになったり、そこはもっと意識しないといけない」と反省したが、戦術理解度の高さも見せた。

 とはいえ、逆にチームコンセプトを意識するあまり、持ち味であるスピードを生かした突破を見せる場面はほとんどなく、チームとしても永井の武器をなかなか引き出せなかった。10日の日韓戦(札幌ド)は同日にU-22日本代表のエジプト戦があるため、U-22日本代表に招集される見通し。本格的なザックジャパン合流はロンドン五輪後になりそうだが、フル代表でも十分に脅威になるポテンシャルを秘めていることをうかがわせる3日間だった。

(取材・文 西山紘平)

TOP