beacon

原口&永田&山田直!!!浦和が新潟に競り勝ち12位に浮上

このエントリーをはてなブックマークに追加
[8.14 J1第21節 新潟2-3浦和 東北電ス]
 浦和レッズが3試合連続完封勝利中だった新潟に3-2で競り勝ち、順位を2つ上げて12位に浮上した。司令塔のMFマルシオ・リシャルデスを出場停止で欠き、DFスピラノビッチがオーストラリア代表による強行日程でベンチスタートとなったが、敵地で先行逃げ切りの白星をつかんだ。
 立役者はU-22日本代表MF原口元気、元日本代表DF永田充、U-22日本代表MF山田直輝の3人だった。前半8分、まずは原口が貴重な先制点を決めた。右サイドでパスを受けてPA右に突進。PA内右にいた山田直輝にパスを出して再び走り込むと、リターンを受けて右足で押し込んだ。
 原口は10日に行われたU-22代表のエジプト戦は右足首捻挫で辞退したが、この日はしっかりと先発出場を果たし、5試合ぶりの今季7得点目をゲット。試合後のインタビューで「先制点だったので、貴重なゴールがとれたと思う」と胸を張ったが、これでチームが完全に勢いに乗った。浦和はピッチを広く使ってサイドチェンジを織り交ぜ、中盤での主導権を握った。
 前半38分にはセットプレーで追加点を奪った。右サイドでFKのチャンスを得る。MF柏木陽介の入れた低めの速いボールに浦和の選手が合わせた。これは1度はGK小澤英明がセーブしたが、こぼれ球に永田が反応して右足で押し込んだ。永田は今季2得点目だが、古巣から奪ったゴールに喜びもひとしおだった。
 後半9分に、GK加藤順大がDFラインの裏に抜けてきたFWブルーノ・ロペスを倒してしまい、PKを献上。これをFWミシェウに決められたが、すぐさま突き放しに成功した。後半16分、右サイドを田中達也が突破してグラウンダーのクロス。これに山田直輝が走り込み、GK小澤が出てきたところをあざ笑うかのように、右足でうまく浮かせたシュートを放ち3-1とリードを広げた。
 山田のゴールが結果的に決勝点となる。後半ロスタイム、永田充がPA内でハンドしてしまい、PKを献上。ブルーノ・ロペスに決められて1点差に迫られたが、逃げ切りに成功した。試合後のインタビューで原口元気は「本当はもっと楽に締められた試合。うまく締められずに、最後まで厳しい試合になった」と2失点を悔やんだが、新潟は今節まで勝ち点差3の9位の相手とあり、「順位も近いですし、上に行くには絶対に落とせない試合だった。勝ててよかった」と笑顔を見せた。
 前節の神戸戦では終了間際に与えたPKで失点し、2-3で9試合ぶりの黒星を喫した。PKの判定に不満を漏らす選手が多く、ストレスの溜まった一戦となったが、切り替えて白星をつかんだ。2失点はしたが、内容は浦和の完勝といえるものだった。次節20日は甲府と対戦するが、原口は「勝つだけ。自分はゴール狙って、また点が取れるように頑張りたい」と気合十分。再び“不敗街道”に突入するつもりだ。

TOP