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ドイツ1部デビューの細貝、「8番を探してプレーする感じだった」

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 ブンデスリーガは13日、各地で第2節の2試合を行った。日本代表MF細貝萌が所属するアウクスブルクはカイザースラウテルンと対戦し、先制するも追いつかれ、1-1で引き分けた。細貝は日韓戦から中3日ながら1点リードの後半28分から途中出場し、ドイツ1部デビューを果たした。
以下、試合後のコメント

―あっという間のデビュー戦だった?
「5分とかじゃなくてよかったけど、入ってから失点して、いまいちだったかな」

―監督からの指示は?
「相手の8番(MFクリスチャン・ティファート)がほぼ右に張っている感じなので、それをケアしてと言われた。でも、そこにいると左SBみたいになるので、中に入りながら8番を意識していた」

―8番は昨季アシスト王の攻撃力がある。
「ミーティングでも見た。ディフェンスしないで残っている選手。そこを見てくれという感じで、前にいかずにケアできればと思ったが、最終的には失点して、よくなかった」

―試合中にもハッキリ付けと言われたのか?
「『もう少し8番の方に行け』と言われたが、それだとほぼ左SBになってしまう。ボランチとして真ん中をケアしなきゃと体で示したら『中を捨てて8番だ』と言われた。その後はボランチだからどうではなく、8番を探してプレーする感じだった」

―ドイツで守備をする難しさがある?
「日本での韓国戦は前めからプレスにいったが、ここで同じことをやったらなんでってなる。代表のときの中盤のプレーと、こういう風に周りにサポートがいない中でのプレーは違う。チーム戦術に合ったプレーをしていかないと難しい」

―切り替えが難しい?
「やってみて全然違うなと。日本で育って、日本のサッカーしか知らないので、日本のやり方がやりやすいのは当然。これからここでやっていくのだし、まだ2節なので、ゲームはたくさんある。すんなり切り替えができるように意識していかないと」

―失点シーンについては?
「失点シーンに関しては、得点した選手をマークしていた選手がかわされてしまう感じだった。フタだけしてくれれば挟みにいけたのだが、結果やられてしまった。もちろんマークしていた選手だけのせいでもない。チーム全体で修正しないといけないと思う」

―ボランチで出ると思っていた?
「ボランチのイメージしか持っていなかった。右SBでやるならやらねばと思っていたが、1点取った時点でボランチかなと思っていた」

―アピールの難しさは?
「練習からアピールしていかないとダメだと思う。あと少し辛抱して、ポジションを奪わなきゃいけない」

―守備のアピールも難しい。
「今、先発でやっている2人も信頼が厚い。両方とも監督が直接連れてきた選手ですから。ロレンソ(・ダビッツ)は監督がオランダから連れてきた選手。僕と同じタイミングで入ったヤン(・イングウェル・カルセン・ブラッカー)もレバークーゼンでプレーしていて、監督が連れてきた選手。信頼は厚いが、その中でもしっかりと試合に出られるようにやっていかなきゃと思う」

[写真]チームメイトとコミュニケーションを取る細貝萌(右)

(取材・文 了戒美子)

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