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なでしこジャパン、国民栄誉賞の授賞式に参加

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 7月にドイツで行われた女子W杯で、男女サッカー界を通じて初めて世界一に輝いた日本女子代表・なでしこジャパンのメンバー、スタッフが18日、首相官邸で行われた国民栄誉賞の授賞式に参加した。FW安藤梢ら海外でプレーする選手や怪我の選手、一部コーチングスタッフの計10名が欠席となったが、佐々木則夫監督や主将の澤穂希、副主将の宮間あやが菅直人首相から表彰状などを受け取り、記念撮影などを行った。

 国民栄誉賞は19例目で、団体の受賞は初めて。選手だけでなく、コーチやスタッフも異例の受賞となった。なでしこジャパンが男女通じて初めてFIFA主催の世界大会で優勝したことが評価された形で、菅首相はこの日の授賞式で改めて「世界の強豪を相手にたしかなチームワークと最後まで諦めない精神力で、我が国のサッカー競技の歴史において、初めて世界一に輝く偉業を成し遂げられました。なでしこジャパンの愛称そのままに、日本女性の素晴らしさを存分に世界に示し、東日本大震災の被災から立ち上がらんとする被災者と、すべての国民に対し、困難に立ち向かう勇気と爽やかな感動を与えた」と受賞理由を述べ、受賞者を讃えた。

 国民栄誉賞は、サッカー界では初の受賞で、スポーツ界でも王貞治氏(プロ野球)、山下泰裕氏(柔道)、衣笠祥雄(プロ野球)、千代の富士(大相撲)、高橋尚子(陸上)に次いで6例目の国民栄誉賞となった。最近では2009年12月に俳優の故・森繁久弥さんに贈られている。

 日本女子代表は現在、来月1日から中国・済南で始まるロンドン五輪アジア最終予選に向けてトレーニング中。あす19日にはなでしこリーグ選抜とのチャリティーマッチを行い、その後は岡山・美作でのキャンプを経て中国入りする。最高の栄誉を受けたなでしこたちは、賞をきっかけにさらなる飛躍を目指す。

[写真]女子W杯で優勝し、表彰式で大喜びするなでしこ(7月18日)。今度はロンドン五輪で日本に歓喜をもたらすつもりだ

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