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女子W杯で2得点4アシストの宮間が“凱旋試合”で貫録の2アシスト

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[8・19 東日本大震災復興支援チャリティーマッチ なでしこジャパン3-2なでしこリーグ選抜 国立]

 なでしこジャパンを世界一に導いた正確なキックが立て続けにゴールを演出した。MF宮間あやは前半15分に左サイドからのクロスでDF近賀ゆかりの先制点をアシストすると、2-0の同24分にも右後方からのピンポイントFKでMF阪口夢穂のヘディングシュートをアシスト。女子W杯で大会通算2得点4アシストを記録した背番号8が国立競技場に詰めかけた2万人を超える観衆の前で、そのテクニックを見せ付けた。

 ところが、試合を終えた宮間の表情は満面の笑みとはいかなかった。前半は試合の主導権を握り、3-0で折り返したが、後半は劣勢の展開。「組み合わせとして初めての選手もいて、なかなかうまくいかなかった。あのメンバーでいくにはもう少し時間が必要だと思う」。海外組4人を欠き、後半には5つの交代枠すべてを使い切った。普段一緒にプレーする機会の少ない選手との連係にはまだまだ課題が残った。

 22日からは宮間の所属する岡山湯郷の地元となる岡山県内で合宿を再開する。9月1~11日に中国で開催されるロンドン五輪アジア最終予選に向け、この日出た課題を国内合宿で解消し、中国に乗り込めるか。宮間は「いつもお世話になっている場所での合宿だけど、あまり意識せず、大事な五輪予選の事前合宿だし、それだけに集中してやりたい」と静かに決意を口にした。

(取材・文 西山紘平)

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