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G大阪が今季最多の6発大勝で首位奪取!!ラフィーニャが脅威のハットトリック

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[8.20 J1第22節 G大阪6-3川崎F 万博]

 2戦連続引き分け中のガンバ大阪が今季無敗のホームで川崎Fに6-3で勝利した。勝ち点を44に伸ばすと、2位の柏を得失点4差で上回る形で首位に立った。前半に2点を先制、一度は逆転されたものの、後半には退場者を出して10人となった相手を圧倒。FWラフィーニャがPKを含むハットリックを達成する活躍をみせ、圧巻の攻撃力で今季最多の6発を沈めた。2戦連続引き分けだったため、3戦ぶりの白星を獲得した。

 激しい点の取り合いとなった。前半17分、DF加地亮が右サイドでDF實藤友紀を振り切り、右クロス。ニアサイドのラフィーニャに相手守備陣がつられると、ゴール正面のFW平井将生が頭で叩き込み、先制点を奪った。さらに同28分には、MFイ・グノが右サイドからドリブル突破。ゴールライン際からマイナスで折り返すと、正面のMFキム・スンヨンが右足シュートを決めた。

 しかし、その後はまさかの展開となる。2点を先取したG大阪だが前半30分、40分と立て続けに失点。さらに前半終了間際のロスタイム3分には中盤でボールを失い、MF山瀬功治にミドルシュートを沈められ、2-3と逆転を許してしまった。前半を1点ビハインドで折り返した。

 嫌な流れで迎えた後半だったが、開始直後のワンプレーが流れを一変させた。後半1分、PA内でロングボールに競り合った平井が實藤と競り合い、転倒。このプレーでPKを獲得し、實藤は2枚目の警告となり、退場した。このPKをラフィーニャが冷静に決めて、3-3の同点に追いつく。その後は数的有利となったG大阪が相手を押し込む時間が続く。すると後半33分、途中出場のMF明神智和が仕事を果たした。イ・グノからの横パスに走りこむと、PA外右から右足を一閃。低い弾道のミドルシュートはゴール前で相手DFに当たり、コースが変化。ゴールネットへ吸い込まれた。4-3と再びリードに成功した。

 その後はラフィーニャが鮮やかに2点を追加。後半43分、DF下平匠からのパスを受けたMF武井択也がPA内右からシュート。相手DFに当たるが、こぼれたボールを拾ったラフィーニャが冷静にドリブルで切れ込み、シュートを決めた。さらに終了間際のロスタイム2分にも、こぼれ球を押し込み、ハットトリックを達成。終わってみれば6-3の大勝を収めた。

 試合後のテレビインタビューで途中出場ながらゴールを決めた明神は「打たなきゃ入らないから、とにかく枠に入れようと思った」と得点シーンを振り返り、「ホームだったので結果だけを出したいと思っていた。本当に良かった」と3戦ぶりの勝利に笑顔をみせた。

 一度は追いつかれての今季最多の6発勝利に西野朗監督は「(逆転されて迎えた)ハーフタイムには『守れるチームじゃないからいかないとダメだ』と話した。ハーフタイムから選手たちが上手く切り替えてやってくれたと思う」と気持ちを切らすことなく、勝利への執着心をみせた選手たちを称えた。

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