beacon

川島へ「フクシマ」コールのゲルミナルが謝罪、義援金活動も開始

このエントリーをはてなブックマークに追加
 ベルギー1部リーグのゲルミナルは24日、クラブの公式サイトで19日のリールス戦において、一部サポーターが「フクシマ」と連呼し、日本代表GK川島永嗣を挑発した件を謝罪した。今回の件を受けて、リールスはベルギー協会へ抗議を行っていた。

 ゲルミナルはクラブサイトで異例の日本語で「お知らせ」を掲載。「リールスで行われたアウェイゲームでは、不幸な、そして容認し難い行為が発生し、我々の社会的責任に陰を落としてしまいました。我々は今一度自らの社会的責任に立ち返り、去る金曜日の出来事に特有な経緯と影響を考え、被災なされた日本の皆さまに何らかの支援ができないかとサポーターへの呼びかけを行い、義援金を募ることといたしました」などのコメントを発表した。
 
以下、ゲルミナル発表のコメント全文

お知らせ

2011年8月24日

 コニンクリーケ・フットボール・クラブ・ゲルミナル・ベールショットACは、確固たる基盤の下に設立されたフットボールクラブであり、したがって大きな社会的責任を負っています。

 我々はダウンタウンプロジェクトと名付けられた社会貢献プログラムに基づいて、地域コミュニティと接し、支援が必要な人々や移民の方々と手を取り合っています。同時に我々は、偏見や差別をなくす努力が必要なことも認識しています。サポーターの皆さまには、常に全力でゲルミナル・ベールショットACを応援していただけるよう期待していますが、対戦相手には常に敬意を払うことも忘れて欲しくないと思っています。

 ゲルミナル・ベールショットACは、公式ウェブサイトやFacebookを通じて、いつ何時であれ、ポジティブなかたちで我々をサポートしてくださるようファンの皆さまにもお願いしています。

 リールスで行われたアウェイゲームでは、不幸な、そして容認し難い行為が発生し、我々の社会的責任に陰を落としてしまいました。我々は今一度自らの社会的責任に立ち返り、去る金曜日の出来事に特有な経緯と影響を考え、被災なされた日本の皆さまに何らかの支援ができないかとサポーターへの呼びかけを行い、義援金を募ることといたしました。

 ゲルミナル・ベールショットACは、すべての公式チャンネル(ウェブサイトおよびFacebook)を通じて義援金を呼びかけ、来週日曜日にホームスタジアムで行われるスタンダード・リエージュ戦の際に再度サポーターにこのメッセージを発信します。

 最後になりますが、東日本大震災および巨大津波で被災した方々、とりわけ福島県民の方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い復興をお祈り申し上げます。今回の出来事には遺憾の意を禁じ得ませんが、これを契機に日本およびベルギー両国の友好が深まることを期待しています。

コニンクリーケ・フットボール・クラブ・ゲルミナル・ベールショットAC

選手、関係者一同


▼関連リンク
欧州組完全ガイド

TOP