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ザックジャパンがW杯予選へ合宿スタート、長谷部「楽しいサッカーで勝つ」

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 W杯アジア3次予選の北朝鮮戦(2日、埼玉)、ウズベキスタン戦(6日、タシケント)に向け、日本代表が29日、埼玉県内に集合し、合宿をスタートさせた。前日28日に試合のあったFW本田圭佑(CSKAモスクワ)、DF内田篤人(シャルケ04)、DF伊野波雅彦(ハイデュク・スプリト)の海外組3人を除く20人が参加した。

「今日の目的はリカバーのところ。週末に(Jリーグの)試合があって、海外組の選手には長旅もある。疲れを軽減するための練習だった」。アルベルト・ザッケローニ監督が話したように、軽めの調整となった合宿初日は負荷をかけないメニューで攻守のポジショニングを確認。選手全員がそろう明日30日から本格的な練習を開始する。

 練習前には、10日の韓国戦(3-0)の映像を見ながらミーティングも行った。主将のMF長谷部誠(ボルフスブルク)は「韓国戦のよかったところと悪かったところをやった。あと今度の試合に向けても少しだけ」と説明。韓国戦の反省点に関しては「3-0になったあと、不用意なパスミスから相手にチャンスをつくられた。そこを修正していこうと」と明かした。

 A代表初招集のFW原口元気(浦和)、FW田中順也(柏)も加わり、MF中村憲剛(川崎F)ら復帰組も顔をそろえた。指揮官は「代表にあまり呼ばれていない選手には代表チームのコンセプト、やりたいポイントを教えていきたい。代表に定着しているメンバーはそのポイントも分かっているし、自分が何をしてほしいかも分かっているので、その精度、完成度を上げていきたい」と、今合宿の狙いを口にする。

 W杯予選初戦となる北朝鮮戦までの練習期間は4日間。決して時間は多くないが、ザッケローニ監督就任から約1年がたち、アジア杯制覇や韓国戦の歴史的大勝など着実にチームは成長を続け、選手たちも自信を深めている。

「間違いなく成長していると思うし、それをファンの方にも見せたい。見ていて楽しいサッカーをして勝ちたい」。長谷部が内容と結果の両立を誓えば、ザッケローニ監督も「北朝鮮はチームの団結力が強くてまとまりのあるチーム。うちも負けてられない」と意気込んだ。いよいよブラジルに向けた長く険しい戦いが幕を開ける。

以下、この日の守備練習でのフォーメーション

[1本目]
   田中
原口 中村 岡崎
  遠藤 細貝
駒野    槙野
  今野 吉田

[2本目]
    李
香川 柏木 清武
  阿部 長谷部
駒野    槙野
  今野 栗原

[写真]練習後、サポーターにサインをするMF長谷部誠

(取材・文 西山紘平)

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