beacon

本田が離脱、長谷部「アイツらしい。最後まで指示してました」

このエントリーをはてなブックマークに追加
 右ひざ半月板損傷の影響でFW本田圭佑(CSKAモスクワ)がW杯3次予選を控える日本代表を離脱した。試合直前の思わぬアクシデントとなったが、代表戦士たちの表情に不安はない。常にザックジャパンのトップ下に君臨していた本田の離脱は痛いが、チームは総力戦で初戦白星を勝ち取りに行く。

 本田の離脱を受け、MF長谷部誠は「自分がやることは変わらない。トップ下で誰がプレーするか。その選手によって活かし方も変わるので、しっかりやっていきたい」と力を込めた。また、FW岡崎慎司は「アイツ(本田)も『内容を上げていかないとこの先、W杯では勝てない』と言っていた。いろいろアクシデントもあるけど、自分たちは成長している過程にいるし、逆に成長するきっかけになる。こういう試合を大事にしたい」と意気込んだ。

 DF槙野智章に至っては「トップ下にいろんな候補が挙がるけど、なぜかオレの名前は挙がらない」と貪欲に?トップ下での出場を志願。「代わりに入る選手にとってはチャンスだし、チームとしてマイナスになるようでは予選は勝ち抜けない。自分たちにはいい刺激になる」と前を向いた。

 本田は最後まで本田らしかった。この日の昼食時、偶然にも本田と隣りの席だった長谷部は「とにかくアイツらしいといえば、アイツらしく。最後までいろいろ指示してました。やたら上から目線でしたけど」と笑って話した。本田は「どんどんいけよ」とチームメイトを鼓舞したほか、細かい戦術的な部分まで指示していたという。「思ったより明るく振舞っていた」という本田の思いはチームが引き継ぐ。

 長谷部は「一番つらいのは圭佑。俺らはその分、しっかりとやるだけ」とキッパリ話した。ザックジャパンがアクシデントを跳ね除け、総力戦でW杯アジア3次予選に挑む。

(取材・文 片岡涼)

▼関連リンク
ブラジルW杯アジア3次予選特集

TOP