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自信みなぎる香川、主力で挑むW杯予選へ「前回とは立場も経験値も違う」

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 背番号10がチームの窮地を救う。日本代表は1日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行い、2日のW杯アジア3次予選・北朝鮮戦に向けて最終調整した。FW本田圭佑(CSKAモスクワ)、MF中村憲剛(川崎F)の離脱が決まり、FWハーフナー・マイク(甲府)を追加招集したザックジャパン。思わぬアクシデントに見舞われたが、FW香川真司(ドルトムント)は決戦を前にしても平常心を貫いた。

「まだあまりピリピリしていないし、W杯予選という感じはしない。明日、しっかりスイッチを入れていければ」。リラックスした表情の裏には確固たる自信がのぞく。前回の南アフリカW杯アジア予選は3次予選2試合、最終予選1試合に出場したのみ。主力選手として臨む初めてのW杯予選にに向け「前回とは立場も違うし、サッカー選手としての経験値も違う。自信を持ってやりたい」と強い決意を口にした。

「コンディションはいいし、いい準備をすればチャンスは来る。そういう状態でいると思うし、集中して入れれば」。狙うはW杯予選初ゴール。「そこを求めないとダメ。明日はしっかり点を取れるようにしたい。1チャンス、2チャンスは絶対に来る。そこで冷静にシュートできるように。準備はできている」と力強かった。

 本田の離脱に伴い、これまでの左サイドからトップ下にポジションを移す可能性もある。非公開練習では実際に4-2-3-1のトップ下でもテストされており、「いろいろ試しながらやった。自分自身、どっちで出るか分からない。どこで出ようと、しっかり準備したい」。トップ下で先発となれば、ザックジャパンでは初めてだが、所属するドルトムントで任されている“本職”でのプレーに不安はない。

「W杯予選は技術だけでは厳しい。どのチームも死ぬ気でW杯(出場権)を取りに来る。しっかりとした気持ちで臨みたい。球際とかセカンドボールとか、細かいところで上回るチームが勝機につながると思うし、そういうところにこだわっていきたい」。きれいなサッカーにこだわるつもりはない。泥臭く勝利を目指し、チームを白星発進に導く。

[写真]FW香川真司は主力として初のW杯予選に挑む(8月29日撮影)

(取材・文 西山紘平)

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