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アジア杯以来のアウェー戦、ウズベク戦へザック「困難があるのは想定内」

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 明日6日のW杯アジア3次予選第2戦でウズベキスタン代表と敵地で対戦する日本代表は5日、試合会場のパフタコールスタジアムで公式会見を行い、アルベルト・ザッケローニ監督と主将のMF長谷部誠が出席した。

 初戦でそれぞれ北朝鮮、タジキスタンを1-0で下し、白星スタートを切った両チームの激突。ザッケローニ監督は「皆さんご存じのとおり、明日は非常に重要な試合となる。2つの志の高いチームが対戦する大切な戦いだ」と、決戦を前にした心境を語った。

 前日4日に行われた現地での初練習は公開で行われ、3-4-3のシステムをテスト。とはいえ、実際の試合でも3-4-3を採用するかとなると、それは微妙だ。普段、ザッケローニ監督は公開練習はもちろん、非公開でも主力と控え組を混在させての練習メニューが多い。それが4日の公開練習は明らかに主力組と控え組に分かれて行われた。ウズベキスタン関係者が視察する中での練習とあって、“陽動作戦”の可能性が高い。

 この日の会見でも報道陣から「明日はスタートから3-4-3のシステムで臨む考えがあるのか?」と聞かれると、「現時点で我々のチームは2つ、3つのオプションを持っている。選手のコンディション、相手のやり方を見極めて、明日はどう戦うか決めたい」と言葉を濁し、「どのやり方でもできる準備はできている。明日は柔軟に対応したい。ただ、どのシステムを採用してもコンセプトは変わらない」とかわした。

 W杯アジア3次予選初のアウェーゲームは、国内での強化試合が続いたザッケローニ監督にとっても、昨年10月12日のソウルでの韓国戦(0-0)、そして今年1月にカタールで開催されたアジア杯以来となる。敵地での韓国戦はスコアレスドロー。完全アウェーとなったアジア杯準々決勝のカタール戦は終了間際にDF伊野波雅彦が決勝点を決める3-2の劇的な逆転勝利。一筋縄ではいかないことを指揮官自身、体感している。

「予選を戦っていく中で、困難があるのは想定内。だからといって我々のサッカー哲学を変えようとは思っていない。確かにアウェーゲームは1月のアジア杯以来で、その後はホームの試合が続いたが、心身ともに準備はできている。我々のサッカーをするだけだ」。敵地から勝ち点3を持ち帰り、連勝でC組単独首位に立てるか。グループ最大のライバルとの直接対決へ、ザッケローニ監督は最後まで強気な姿勢を崩さなかった。

[写真]北朝鮮戦のザッケローニ監督

(取材・文 西山紘平)

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