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流通経済大のJ内定4選手が座談会!!ゲキサカ読者へプロ1年目の誓い&弱点を暴露も!?

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 関東大学サッカーリーグ1部の流通経済大サッカー部は13日午後、茨城県龍ケ崎市の流通経済大龍ケ崎キャンパスで同大サッカー部員4選手のJリーグ入団報告記者会見を行った。U-22日本代表の主将であるCB山村和也(4年=国見高)は鹿島アントラーズ、同じくU-22日本代表のSB比嘉祐介(4年=流通経済大柏高)は横浜F・マリノス、同GK増田卓也(4年=広島皆実高)はサンフレッチェ広島、全日本大学選抜として前述の3選手とともにユニバーシアード(8月、中国)で金メダルを獲得したMF中里崇宏(4年=流通経済大柏高)は横浜FCへの加入が内定した。

 記者会見を終えた直後にゲキサカによる座談会を実施。4選手が改めてプロ入りへの率直な思いや、4年間の大学サッカー生活、それぞれの初対面時の印象などを振り返った。

―J内定おめでとうございます。入団報告会見を終えて、率直な感想は?
増田:こんなに人が集まると思わなかったので、すごいです。
山村:一番最初に質問に答えるのがオレだったからさ。考える暇もなく、会見で言わないといけなかったから大変だった。
比嘉:わかる、わかる!オレそれだけはラッキーだったもん。ヤマ(山村)のパクろうと思って(笑)
中里:コイツ(比嘉)!どっかで難しい質問あるじゃないですか。『なんだよ、それ。なんて答えればいいんだよ!』とか小声で言ってた(笑)

―それぞれが入学してから、今までで一番成長した部分はどこですか?
増田:1年生のときの試合前はめっちゃ緊張してたんですけど。
山村・中里:そうなの?!
比嘉:知らなかった!
増田:大学に入って、試合を経験してからは緊張せずに、周りの選手の気配りとか声掛けとかができるようになりました。
比嘉:緊張してたんだ。
山村:へぇ~。おっさんて感じだったし。
比嘉:そう、おっさんやった(笑)
増田:めっちゃ緊張してました(笑)

―比嘉選手は?
比嘉:自分はサッカーの考え方が良くなった。考え方が変わった。
中里:ってゆーか目力やばくね?
一同:(爆笑)
増田:最初見たときやばかったよね。比嘉はめっちゃ怖かった。
中里:でも一番最初に沖縄から来て、高校に入ってきたときは、まじで人見知りだったから!誰とも喋れないっていう感じだったよね。
比嘉:だって友達おらんもん。
中里:『こっちこいよ!』って言ったらチョコチョコ来て、座る感じだった(笑)

―今みたいになるまでどのくらいかかった?
比嘉:1ヵ月くらい?
中里:2ヵ月くらいしたら超うるさくなったから(笑)

―比嘉選手とは大学で会った時からこんな感じだった?
山村:比嘉と初めて会ったのは入試だよね。入試のときは、『コイツまじかよ!』と思いました。顔が怖くて(笑)
増田:僕も怖くて、本当に話せなかった!
比嘉:めっちゃ怖いって、お前それしか言わんやん!!

―どこが怖かった?
山村:顔です。
増田:見た目です。
山村:顔怖いじゃないですか。目力強くて(笑)
比嘉:はっ?

―山村選手は1年生時からどこが一番変わりましたか?
山村:サッカー観は変わって……。
比嘉:絶対そこじゃん!みんなそこじゃない?!実際。
増田:もっと考えるようになったよね。
山村:1年生のときの4年生がJに行ったのが大きくて。プレッシャーの早さとか、そういう部分が4年間で成長できた部分かなと思います。練習からレベルが高かったので、逆に試合になると落ち着いてできるというのはありました。
増田:たしかに1年生のときの練習のレベルは高かった。1年生のときからトップチームに入れてもらっていたので、いい経験をさせてもらえました。

―中里選手が4年間で成長した部分は?
中里:1年生のときはコーチがカズさん(川澄和弘コーチ)だったんですけど、カズさんに教えてもらったことは本当に大きかったです。サッカー観が変わったといえば、パス1本にしても意味のあるパスとか、守備の仕方とか。それまで自分が考えていたようなこととは、全く違いました。

―1年生のときの中里選手の印象は?
中里:ヤマとは一番最初は同じ部屋だったよね。
山村:最初ね~。
比嘉:そうだっけ?!
山村:ザトは、ずっとこんな感じですよ。変わってないですね。
増田:かなりしっかりしてますよ。
山村:意外としっかりしてます。
中里:もっと言って!
増田:しっかりしすぎてますね。
中里:比嘉、早く言って!
比嘉:何も言わない!ノーコメント。調子乗るから。
山村:誰も入学したときから変わらなくない?
中里:ヤマも全然変わってない。
比嘉:全く変わらない。変わった奴とかいなくない?!

―A代表などを経験するなかでも、山村選手は変わらない?
比嘉:あーちょっと鼻伸びたとか。
増田:それが言いたいだけじゃん!
一同:(笑)
中里:でも本当に変わってないですよ。代表とか行っても、全然変わらないで帰ってくる。
山村:マッスーが一番変わってないよね。
中里:やっぱり、ここ最近は比嘉が一番変わり始めたよね。
山村:さらに喋るようになったよね。コミュニケーション力はかなりついたよね。
比嘉:取材慣れしました!取材対応ができるようになったっす!
増田:芸能人みたいなこと言うなよ(笑)
比嘉:それが4年間で一番伸びた!

―それぞれに対して、プロで通用すると思いますか?あるいは互いにプロ入りに当たって心配な部分は?
山村:比嘉は私生活の部分がどうかなって感じですね(笑)俺らから離れちゃったら。
増田:誰か見てる人がいないと。
比嘉:いやいや大人だから!大人!
山村:それが一番心配ですね。
比嘉:オレが対戦相手にいるからって、嫌がるなよ!
山村:普通にポジション被らないし。
比嘉:(笑)

―それぞれが別の進路に行く寂しさは?
山村:それはやっぱりありますね。大学卒業するのは寂しいよね。
増田:4年間も一緒だったのに。
山村:みんなバラバラに別れたら寂しいんじゃない?
中里:それは寂しい。

―比嘉選手と中里選手は7年間一緒だったのが、ついに別々のチームにいきますけど、より寂しい?
中里:もういい。
比嘉:いい。
中里:もうアドレス消す!すぐ消す!絶対連絡取らないっす!
比嘉:いや、コイツから絶対連絡来るから。一人暮らしで寂しいから。
中里:いや、オレは絶対に行かないっすよ!

―互いが対戦相手となったら、嫌な部分はありますか?あるいはコイツのココが弱点だとか。
比嘉:(対戦相手として)やったことないからなぁー。
中里:オレは完全に比嘉とならスピード勝負に持ち込みますけどね。勝てる!
比嘉:ラッキー(笑)
山村:ザト(中里)の弱点スピードだから(笑)
比嘉:それで来たらラッキー!
中里:いや、スライディングで2秒縮めるから。
山村:ザトの弱点はスピードだとして。マッスーはポゼッションしてきたときに、頑張ってそこを狙いにいく。
比嘉:マッスーは蹴らないから。みんな蹴ると思うからなぁ。周りにアイツ蹴らないから行けや!って言って。
増田:比嘉はイライラさせればいいです。
中里:審判に文句言わせる。
山村:退場させる。
比嘉:落ち着くって!
山村:無理だって、お前。
比嘉:いや、大人だもん(笑)
山村:そのワード何回も聞いたことあるわ!
比嘉:(笑)

―山村選手はどこが弱点?
山村:俊足だからね~オレ。
比嘉:ヤマは細かいドリブルさせる。それで抜く。

―それぞれの良さは?まずは増田選手の良さは?
比嘉:マスは安定性で。
山村:なんかこういうの恥ずかしいね(笑)

―比嘉選手の良さは?
増田:戦える。
山村:対人の強さじゃないですかね。
比嘉:ポゼッションが一番ウィークだけど(笑)
山村:あとはムードメーカー!
比嘉:ヤマはポゼッションとか精度!
中里:高さ!
比嘉:高さ!ザトもどっちかというと安定じゃない?
山村:あとは展開力とか。
比嘉:無難。無難ていうか何ていうの?
増田:安定かな。

―日本代表のW杯アジア3次予選の北朝鮮戦を流通経済大の全員で見に行ったそうですが。ああいうホームの試合の雰囲気は魅力がある?
山村:応援してもらってたら、モチベーション上がるよね。
比嘉:気持ち入るよね。

―この前のU-22代表でのホームのクウェート戦はどうでした?
山村:やっぱり気持ち入ったよね。アウェーだと人もいなくて、やっぱり変な感じはするよね。

―それぞれが考える代表へのこだわりというのは?
山村:なんだろうね。比嘉からいこう!
比嘉:いや、マッさん(増田)!
増田:やっぱり一つ一つのプレーがチームでもそうですけど、責任がある。代表チームはもっともっと責任があると思います。なのでワンプレー、ワンプレーで気持ちを込めてプレーしないといけないというのはありますね。

―比嘉選手は代表へのこだわりは?
比嘉:やっぱり代表は一つのミスが命取りというか、スタメンを外されたりするので。本当に緊張感というか、集中しないといけない。それが代表かなと思います。

―山村選手は?
山村:いい意味でピリピリしてるかなと思います。集中力もそうですし、特に練習から集中力が違うので。それが代表かなと思います。
中里:頑張ってって感じですよね(笑)まぁ。応援してるよ!俺は!

―それぞれのプロ1年目の具体的な目標は?
増田:とにかく1試合でも多く試合に出場することも、なんですけど。チームが試合に勝てるように自分はできることを頑張りたいと思います。
比嘉:開幕からスタメンで出て。ポジションを取って、上にいきたいです。
山村:Jリーグはポジションもこだわらず、最低20試合出場が目標です。
中里:まずは8試合に出場することです!

―では互いにエールを送りあってください!
山村:マッスーは広島には西川周作さんがいるので、そこの壁を早く乗り越えて欲しいなと思います。
比嘉:マッスーは一人だけ関東を離れちゃうので、寂しいと思うけど、関東での試合で後泊とかあるときに、オレん家泊めてあげるからって感じ!
一同:(笑)
増田:絶対やだなぁ……。
山村:オレも絶対やだ!横浜に行くんだったらザトの家に泊まる!
比嘉:最低~!
山村:比嘉へのエールは。早くケガを治してください!
比嘉:顔?
山村:いや頭の(笑)
比嘉:頭のか(笑)ヤマはベテランが多いけど、変わらないで。山村であってほしい!
山村:今の『ベテランが多いから』はいらなかったんじゃない?(笑)
中里:茨城県なんで。被災地だし、被災地の希望となるような存在になってほしいです!
一同:おぉ~!!!
比嘉:今のが載るかぁー(笑)
山村:ザトはJ2からJ1へ上げてください!
中里:いや今年上がるかもしれない。
山村:そうだよね~。J2かなり混戦だからね。
比嘉:じゃあ、J1に上がって、オレと一緒に横浜ダービーして。オレが勝つ!
中里:オレは負けてもいいけど、チームは勝つ!

[写真]前列が比嘉、後列が左から山村、増田、中里

(取材・文 吉田太郎・片岡涼)
(協力 流通経済大サッカー部)

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