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今季27戦目で初の無得点…G大阪が70日ぶり黒星で首位陥落危機

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[9.24 J1第27節 G大阪0-2甲府 万博]

 またしても甲府に敗れた。7月16日の甲府戦(3-4)以来、12試合ぶりの黒星を喫したガンバ大阪が今季27戦目で初の無得点に終わった。明日25日に大宮戦を控えている暫定3位・柏が勝てば、勝ち点で抜かれ、首位から陥落する事態となった。

 ゴールが遠かった。前半から中盤で主導権は握るものの、甲府の組織的な守備を攻めあぐねる。単純なクロスはことごとくDFダニエルに弾き返され、なかなかアタッキングサードまで攻め込めなかった。

 前半34分、MF二川孝広が個人技でPA内に切れ込み、ゴールライン際からマイナスに折り返すが、MFキム・スンヨンのシュートはゴール上へ。後半8分にはMF遠藤保仁の縦パスを受けたFWイ・グノが鋭い反転から前を向き、ドリブルシュートを狙ったが、枠を捉えられなかった。

 甲府の粘り強い守備をこじ開けるべく、西野朗監督は後半16分に選手2人を同時交代。左SBの藤春廣輝、キム・スンヨンを下げ、MF武井択也とMF佐々木勇人をピッチに送る。3バックに変更し、中盤の右に佐々木、左に二川を配置。武井とMF明神智和のダブルボランチで、トップ下に遠藤を置く攻撃的布陣にシフトしたが、その1分後に先制点を奪われた。

 システムを変更し、ここからというところで痛恨の失点。それでも後半19分、遠藤のワンタッチの浮き球スルーパスにイ・グノが反応したが、シュートはDF吉田豊の体を張ったブロックに阻まれる。同29分には佐々木の左CKをイ・グノがバックヘッドで狙うが、クロスバーを直撃。あと一歩のところでゴールが割れず、後半ロスタイムに決定的な2失点目を喫した。

 リーグトップの64得点を記録していた攻撃陣が今季初の不発。70日ぶりの黒星で首位固めに失敗した。暫定2位の名古屋、同3位の柏との勝ち点差はわずかに1。明日の柏の結果次第では6節ぶりに首位を明け渡す可能性もあり、大混戦の優勝争いはさらに混沌としてきた。

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