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今季7戦2得点の岡崎「このチームで俺が点取り屋だと認めさせたいと思った」

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 ブンデスリーガは30日、第8節1日目を行い、日本代表FW岡崎慎司の所属するシュツットガルトはアウェーでカイザースラウテルンに2-0で快勝した。岡崎は4-4-2の左MFで5試合連続の先発出場。積極的なプレーを見せたが、3試合連続の無得点に終わり、後半27分に交代した。

以下、試合後のコメント

―積極的に仕掛けていたが?
「相手の右SBが引いてたので仕掛けられた。積極的にいけてよかった。でも得点を決めたかった。決めていれば最後まで出られたと思う。(結果が重視される)そういう世界なので。ホントに最後のところが大事。今はやってて楽しいし、体が動くのでリーグ戦が終わるころには、(チームで)得点数で一番になっておきたい。(好調だが得点できていない)ここを乗り越えて、フィニッシュ(の精度を上げるべく)やっていきたい。それ(自分の課題)が集約されてるゲームだった」

―ドリブルで抜ける感覚が身に付いて来た?
「100%を出し切るプレーをしたいと思っている。考えてプレーするというより、本能のプレーが自分にとってはベスト。途中で交代させられるのは悔しいし、認めてもらうには結果(ゴール)。最後まで楽しむ(試合に出場する)という意味でも、結果さえ決めればもっと認められるかな」

―手応えがありそうだが?
「あるし、100%でやればフィジカルでも負けないし、ドリブル突破できる。こっちはメンタルで戦っているようなものなので、怖じ気づいたら終わりなので、(どんな状況でも)力を最大限出せるやつが戦える奴だと思う。そういう感覚はつかめてるかな。体で戦うのはもともと自分が持っていたもの。それを今、出せてるかなと思う」

―最下位にホームで敗戦してからの1週間は?
「1対1の練習が多いのだがそれをやりながら、今日は2トップだったんですけど、そのシステムの戦い方をしっかり練習できていた。試合でも陣形を整えてできていた。最初は攻めさせて、相手はそれに慣れていないから、取ったらカウンターができていた。ただ、後半はハンブルク戦みたいな行ったり来たりのゲームになり、あんまり良くなかった。どこかでタメが欲しかった。前はタメじゃなくて、点を取るタイプなので。こぼれ球は拾えるので、そのあと。でも自分はあんまり色々とは考えてなくて、とにかく動けているので感覚のもとにやってる。そうじゃないと、このプレースピードで戦えない」

―前節の4-2-3-1の2列目でも今日の4-4-2の2列目でも変わらない?
「途中相手のSBが上がって来て、こっちのSBとちょっと揉めた。揉めたというか、守備に行けと言われてムリだと言った。でも、試合後には気にはしてない感じだったけど。守備的には問題ない。攻撃、フィニッシュが出来てない。突破できたとはいえ、最後までいきたい。後半、シュートを1本打ったが意識さえしていれば打てるんだと思っている」

―揉めたことについて。
「(守備にいくことについて)ムリだろといった。行けない時も出るので、主張していかないと。無理なものは無理。僕は守備の選手じゃないので、それはSBが行ってくれというのがある。向こうは揉めて空気が悪くなるわけでもない。自分がそういうことを言えてること自体、コミュニケーションを取れてるなと思う」

―試合後には通訳を通して話し合っているようだったが?
「向こうもカっとなっていた。見えてなかった。誰のせいでもないと思う。僕も中に絞っているからSBと一緒の位置にいたので(僕も少しは悪い)。相手が出たら誰か対応してっていうのやってかないと」

―さっき悔しいと言っていたが手応えの裏返し?
「コーナーのこぼれを決めないといけなかったし、ふかしちゃいけないのをふかしているし、ストライカーとして成長しないと。もっと、叩き付けたシュートを打たないといけない。体が開いてる。言い訳できない。被せないで打たないといけないなと思う」

―オフサイドになったシーンなどいいシーンもあった。
「左サイドで作ってサイドチェンジとか、サイドチェンジしたら右からのクロスに突っ込んで行くなどしたかったが、今日は左からのクロスが多かったかな。クロスが欲しいけど、無いときにどうするか、取り組んで行きたい」

―2列目でもストライカーの意識?
「きょうもこのチームで俺が点取り屋だと認めさせたいと思った。それができれば、今シーズンの目標10得点も達成できると思う」

―FW起用でもいいということ?
「問題ない。ただ、守備が買われているというのがある。100%でやる、という中に自分の場合は守備も特長だし、リズム作りのためにも必要でもある。ただ、FWだという気持ちは強い。点を取ってこそ喜べる。だから今日は満足できない。今日はチャンスで決めなきゃいけなかった」

―代表ではMF本田圭佑がいないが、自分として成すべき事は?
「(最近個人的に)やらなきゃいけないという意識がなくなったのがいいのかな。代表ではケイスケがいたころも苦戦してたし、そこで別にいないからどうこうでなく、いるメンバーでどうやるかだと思う。自分は生かされてなんぼなので、生かされるために100%出し切って走り回って、突っ込んで行く。今までうまくやろうと考えすぎていた。代表でもオレのやり方を出して行かないと」

―タジキスタンのイメージは?
「あんまりない。ウズベキが近いのでそういう色あるのかな。でも、簡単じゃないと思うし、今度はホームなので圧倒したい」

―前回、代表から戻って調子が上がったのはドイツと日本の往復に慣れたから?
「それもあるし、日本がとてつもなく湿度が高くて、それを体験したらこっちのほうが動けるな、と。それとウズベキ戦でダイビングヘッドが入ったのがFWの感覚を取り戻すきっかけになった」

―今日勝てて戻れるので良かった?
「良かった。決めていければ良かったが、それも今日で終わり。一日一日やっているので。体のキレ?それは問題じゃない。フィニッシュのイメージをつけたい」

(取材・文 了戒美子)

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