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[国体少年男子]「日本一になるために来た」王者・東京が5発発進!

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[10.3 山口国体少年男子2回戦 東京5-1香川 おのだサッカー交流公園]

 第66回国民体育大会「おいでませ!山口国体」サッカー競技少年男子は3日、2回戦を行い、大会2連覇を狙う東京は初戦となる香川戦をMF安西幸輝(東京Vユース)の先制ゴールなど5-1で快勝。千葉と対戦する準々決勝へ進出した。

 高校1年生ながら日本クラブユース選手権(U-18)大会王者の東京Vユースで先発を務めてきたFW高木大輔やMF山口陽一朗らタレント軍団の東京が連覇への第1関門で5発勝利を飾った。主将の高木が「みんな昨日から早く試合がしたくて仕方なかった。コンディションもよくて、すごく集中して試合に入ることができた」というほど、気合十分だった東京は立ち上がりからハイレベルなサッカーを展開する。

 高木とU-16日本代表FW菅嶋弘希の2トップや2列目から飛び出してくるMFたちが次々と相手の背後を強襲。右サイドで好連係を見せた安西とSB青木啓輔(F東京U-18)ら急造チームとは思えないコンビネーションで相手を崩していく。中盤、最終ラインどこからでもパンチが飛んでくる攻撃に香川は防戦一方となった。

 東京が試合を支配したまま迎えた前半10分、先制点が生まれる。高木からパスを受けた山口がディフェンスラインの背後に緩やかなループパスを送ると、2列目から飛び出した安西が右足でゴールへ押し込んだ。

 これで波に乗った東京はさらに12分、MF新里涼(横浜FMユース)からの縦パスで抜け出した高木が右足で2点目を叩き込む。27分には左サイドから仕掛けた高木のラストパスを菅嶋が押し込み3-0。MF金沢裕平(香川西)中心の攻撃から素早く前線へボールを入れる香川をシュートゼロに封じて圧倒した。

 攻撃の手を緩めない東京は後半3分にも菅嶋が加点。ただ8分に香川FW藤谷匠(香川西)にゴールを破られると、途端にリズムを失った。東京の手塚弘利監督(東海大菅生)は「カリカリしてしまって、仕掛けなくていい場面で仕掛けて奪われてというところ。これは改善しなければいけない」。M川上翔平(F東京U-18)のゴールも加えて5-1で勝利したものの、大量リードの中で無謀な突破やパスでリズムを崩し、香川に逆襲を受けたことは反省点となった。

 それでも指揮官が「『一番になるために来た』という一体感がある」と評したチームは誰より声を出してチームを方向付けている高木を中心にまとまり十分。先輩たちが残した日本一に続く準備はできている。4日は準々決勝で早くも迎える千葉との大一番。この試合を制して4強へ駒を進める。

[写真]前半10分、東京MF安西が右足で先制ゴール
(取材・文 吉田太郎)

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