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[MOM479]東京FW高木大輔(1年、東京Vユース)_“自分らしさ”探す大会に

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.3 山口国体少年男子2回戦 東京5-1香川 おのだサッカー交流公園]

 今大会の「顔」をとも言える最注目選手は国体を「自分らしさを探す」大会にする。王者・東京の10番を背負うFW高木大輔(東京Vユース)はU-17W杯日本代表として世界8強進出に貢献したストライカー。元プロ野球選手の高木豊氏を父に持つ高木3兄弟の三男としても注目を浴びてきたFWは、香川との初戦でいきなり1ゴール2アシストの活躍を見せてその実力の高さを山口のサッカーファンに披露した。

 高校生離れしているというほどに、強い執着心を持つゴールを決めたのは前半12分。MF新里涼の縦パスを引き出すと簡単に相手ディフェンスラインの背後を取り、右足シュートを叩き込んだ。千葉との関東代表決定戦で決めたFKもチャンスはあったが、この日は決められず。華麗な一撃はお預けとなったがそれでも2アシストを記録するなど、その存在感は際立っていた。

 日本クラブユース選手権を制した東京Vユースでは入学当初からポジションをつかみ、高円宮杯プレミアリーグイーストの札幌U-18との首位攻防戦ではハットトリックを達成した。そして主将として臨む今大会は声でチームを鼓舞する姿が普段以上に印象的。タイトル奪取が絶対目標だが、本人は課題を持って大会に臨んでいる。「楠さん(東京Vユースの楠瀬監督)からは『自分らしさがまだ見えない』と言われる。今回は同年代相手だし、自分らしさを探すいいきっかけになると思っている」。

 どれだけ点を取れるか。どれだけシュートを打てるかにこだわる。「いくらいいドリブルができても決められなければ意味がない。1本のシュートで1点でもいいけれど、いろいろなパターンを持って本数をどれだけ打てるか、そして決められるかにこだわりたい」。得点王を獲得して日本一へ。試合を見ていない人にも「高木は活躍した」と証明するためにも全ての試合でゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)

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