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ジャンケンに勝ってFK蹴った槙野、両足・背中をつって途中交代

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[10.7 キリンチャレンジ杯 日本1-0ベトナム ホームズ]

 ザックジャパン初先発に気合いが入り過ぎたか、日本代表DF槙野智章(ケルン)は両足、背中をつって後半23分に途中交代した。3-4-3の左CBで先発し、後半は4-2-3-1の左SBでプレー。A代表での先発は、原博実監督代行が指揮した昨年9月7日のグアテマラ戦(2-1)以来1年1ヵ月ぶりで、通算3度目。ザックローニ監督就任後は待望の初先発だった。

 攻撃の起点となることも期待される3-4-3の左CBとしてロングフィードを織り交ぜながらビルドアップに参加し、後半は4バックの左SBとして積極的なオーバーラップも見せた。後半6分にはゴール正面やや左で獲得したFKのチャンスにキッカーを志願した。

「(藤本)淳吾さんも蹴りたがっていたけど、自分も自信のある角度だったので、ジャンケンした。パーで勝ちました」。右足で狙ったキックはGKがキャッチ。代表初ゴールはならなかったが、試合前から公言していたとおり、積極的な自己主張で存在をアピールした。

 ところが、後半20分すぎに突然、ピッチ上に倒れ、タッチラインの外へ。そのままDF吉田麻也と交代した。「右足も左足も背中も全部つった」。所属するケルンでは今季出場機会がなく、代表でも途中出場がほとんど。公式戦の先発はブンデスリーガデビューとなった1月29日のザンクト・パウリ戦以来だった。コンディションの不安は否めず、悔しい途中交代となった。

「もっと前半から効果的なパスを前線に出せればよかったけど、3-4-3をやる機会はあまりないし、試せたことはよかったと思う。課題が出たのはチームとしていいこと」。課題も収穫の一つ。何より自分自身が久々の先発出場を果たし、試合後の槙野の表情には充実感も浮かんでいた。

[写真]左CBで先発した槙野。足をつらせて途中交代となった

(取材・文 西山紘平)

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