beacon

ビッグセーブ2本の西川、先発試合は4戦連続無失点

このエントリーをはてなブックマークに追加

[10.7 キリンチャレンジ杯 日本1-0ベトナム ホームズ]

 国際Aマッチ4試合目の先発出場も無失点に抑えた。日本代表GK西川周作(広島)が少ないピンチにも集中力を切らさず、完封勝利に貢献した。

 前半の被シュートはわずか1本。前半9分、PA外からのミドルシュートを難なくキャッチしてからはプレー機会もほとんどなかった。ところが、前半を1-0で折り返し、4-2-3-1にシステムを変更して臨んだ後半。立ち上がりに立て続けにピンチが襲った。

 後半3分、自陣でボールを奪われ、カウンターからMFグエン・チョン・ホアンにシュートを打たれたが、鋭い反応でセーブ。直後のCKからも決定的なヘディングシュートを許したが、GK西川が好セーブを見せ、ゴールを許さなかった。

「自分の中で最悪の状況は考えていた。ピンチが来るなら、カウンターからセットプレーか。しっかりシュートを止めることができてよかった」

 終始、試合の主導権を握り、GKとしては逆に難しい展開でもあったが、集中を切らすことなく、想定したとおりのピンチにしっかり立ちはだかった。

 A代表での先発は岡田武史前監督時代の09年10月8日のアジア杯予選・香港戦(6-0)、昨年10月12日の韓国戦(0-0)、今年1月17日のアジア杯・サウジアラビア戦(5-0)以来、4試合目で、4試合連続の無失点。1月13日のアジア杯・シリア戦(2-1)はGK川島永嗣の退場を受けて途中出場し、最初のプレーとなったPKで1失点を喫したが、この1点を除けば、一度もゴールを許していない。

 とはいえ、チームとして満足することはできなかった。「無失点で勝ったのはよかったけど、もう少し攻撃のところでチームとしていい形をつくれればよかった。もっと点が入れば、見ている人も楽しかったと思う」。90分間で打たれたシュートはたった3本。格下相手に無失点だけで喜ぶわけにはいかなかった。

[写真]ファインセーブでアピールしたGK西川

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
ブラジルW杯アジア3次予選特集

TOP