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テーピングも取れた岡崎、「憲剛さんはいつも僕を見てくれる」

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 日本代表FW岡崎慎司(シュツットガルト)が4日ぶりに全体練習に合流した。冒頭15分の公開練習では右膝に痛々しいテーピングを巻いていたが、「練習の最後にはテーピングが取れた。試合も大丈夫だと思う」と、11日のW杯アジア3次予選・タジキスタン戦(長居)出場に意欲を見せた。

 右膝の違和感を訴え、7日のベトナム戦(1-0)を欠場。前半は3-4-3、後半は4-2-3-1で戦ったテストマッチは思うようにチャンスをつくれず、1-0の辛勝に終わった。「3トップか2列目かは分からないけど、自分はFWなので、あまり形にこだわらず、ゲームをつくるよりも、味方がパスを出しやすいプレーを続けたい」。ベトナム戦の後半はMF中村憲剛(川崎F)が何度か鋭いスルーパスを出し、自らも最終ラインの背後へ飛び出す動きを見せていたが、あと一歩のところでかみ合わず、決定機に結び付かなかった。

 裏への飛び出しを持ち味とする岡崎が復帰すれば、攻撃のバリエーションが増えるのは間違いない。タジキスタン戦は中村のザックジャパン初先発が濃厚だが、それも岡崎にとっては追い風だ。「(中村)憲剛さんはいつも僕を見てパスを出してくれる。やりやすい」。南アフリカW杯出場を決めた09年6月6日のアジア最終予選・ウズベキスタン戦では中村のスルーパスから岡崎が決勝点。相性の良さは実証済みだ。

 右膝の違和感はドイツでプレーしているときから感じていた。「長引きそうだけど、試合はやれると思う」と話すなど、痛みを抱えながら強行出場を続けてきた。FW本田圭佑、DF内田篤人ら主力を故障で欠くザックジャパンの窮地。「(ベトナム戦も)全然悪くなかったと個人的には思っている。むしろ反省しすぎ。ミスを直すより、いいところを伸ばしていきたい」。あくまで前向きに、自分らしさを発揮してチームを勝利に導く。

(取材・文 西山紘平)

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