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「気持ちのいい勝利を」、3戦連続1得点の攻撃陣がゴールラッシュ誓う

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 大量点で沈滞ムードを払拭する。9月2日の北朝鮮戦(1-0)、同6日のウズベキスタン戦(1-1)、今月7日のベトナム戦(1-0)。FW本田圭佑不在の3試合で、いずれも各1得点。かつてない得点力不足に苦しんでいるザックジャパンにとって、11日のW杯アジア3次予選で対戦するタジキスタンは難敵だ。

 FW李忠成(広島)は「フィジカルが強く、かなり引いてくるイメージ。こちらからアクションを起こさないと点は取れない」と警戒を強める。3次予選で2連敗中のタジキスタンだが、9月2日のウズベキスタン戦も、6日の北朝鮮戦も0-1。いずれも最少失点に食い止めている。「10人がPA内にいれば、点を取るのは難しい。タジキスタンは点を取られても、ずっと引いているので、ゴールを奪うのは簡単じゃない。北朝鮮、ウズベキスタンもそれで苦しんでいたし、ウズベキスタンはPKの1点だけだった」と指摘した。

 いかにゴールをこじ開けるか。李が「駆け引きが重要になると思うし、クロスに飛び込んだり、引いたりすれば必ず取れると思っている」と言えば、FW香川真司(ドルトムント)は「何人も絡んで分厚い攻撃ができれば、相手は崩せる。数的優位をつくって、人数をかけて攻撃したい」とイメージを膨らませる。

 トップ下で先発濃厚なMF中村憲剛(川崎F)は「自分の武器はパスなので、特徴を生かしてやりたい。ベトナム戦で途中から入って、周りがショートパスをつないでいたので、スルーパスで変化がつくのは分かっていた。ショートパスのサッカーに合わせながら、自分の長いパスも出していきたい」と、これまでのザックジャパンにはなかったバリエーションを加えるつもりだ。

 FW岡崎慎司(シュツットガルト)は「この試合で点を多く取ることがチームの盛り上がりにもつながる。盛り上がってはいるけど、結果に表れていないから。結果で周りに見せることが大事。気持ちのいい勝利をして、それを継続させたい」と言った。周囲の雑音を封じるためにも、ゴールラッシュでタジキスタンを一蹴する。

(取材・文 西山紘平)

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