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駒野が歴代最“遅”の65試合目にして代表初ゴール。「やっと0から1になった」

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[10.11 W杯アジア3次予選 日本8-0タジキスタン 長居]

 立ち上がりから一方的に押し込み、シュートの雨あられをタジキスタンに見舞っていた前半35分だった。すでに2-0とリードしていた日本は、なお攻撃の手を緩めず、中村憲剛がシュートを放つ。相手GKは対応しきれず、DFのクリアも小さい。

 すると、目の前にこぼれてきたボールに向かい、右足を振り抜いたのはDF駒野友一(磐田)だった。日本のこの日14本目のシュートは相手DFの股下をかすってコースを変え、ゴール右に吸い込まれた。駒野の顔に笑みが浮かんだ。

 ゴールラッシュの1点にすぎないとも言える。だが、駒野にとってはジーコ監督時代の05年に初めて代表に選ばれてから6年、そして65試合目の初得点。歴代で最も時間のかかった代表初得点に、「長かった。やっと0から1になった。64試合というのは気にしていなかったが、0というのは気にしていたので良かった。今までもチャンスはあったけど、やっと入ったという感じ」と、終始笑顔で喜びを口にした。

 ジーコ、オシム、岡田武史、ザッケローニと4人の歴代監督から代表メンバーに選ばれ続けてきた。U-23日本代表時代の04年アテネ五輪を皮切りに、06年W杯ドイツ大会、10年W杯南アフリカ大会と国際舞台で踏んできた場数も多い、いわばエリートだ。

 そんな中、苦しみを味わったのは昨年。南アでのパラグアイ戦でPKを外して涙に暮れると、ザッケローニ監督の就任2試合目だった昨年10月の韓国戦で右上腕を骨折した。今年1月のアジア杯には呼ばれず、代表に復帰したのは8月の韓国戦だった。ザックジャパンでは内田篤人が不動の右サイドバックとして君臨していた。

 けれどもJリーグで安定した力を取り戻したことをしっかり評価してもらえた。長友佑都を欠いた9月の北朝鮮戦とウズベキスタン戦は左サイドバックで出場。そして内田篤人を欠いた今回は右サイドバックで出場。両サイドでレベルの高いプレーをこなせることも駒野の強みだ。

 今回、右サイドバックでは21歳の酒井宏樹も招集されるなど、常に新しい人材との競争があるが、「若い選手がどんどん選ばれることは刺激になる。争いながら、その中で自分はしっかりポジションを奪っていくことを意識してやっていきたい」。そう話す駒野の表情には充実感が浮かんでいる。

[写真]駒野は得意のミドルシュートで記念すべきAマッチ初ゴールを決めた

(取材・文 矢内由美子)

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