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浦和が原の移籍初Gなどで4発逆転、ナビスコ杯に続く公式戦3連勝

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[10.12 天皇杯2回戦 浦和4-1宮崎産業経営大 埼玉]

 浦和レッズは4発逆転で3回戦進出を決めた。リーグ戦では7試合勝利がなく(2分5敗)、降格圏まで勝ち点2差の15位と降格危機に直面しているが、準々決勝でC大阪、準決勝でG大阪を撃破し、決勝進出を決めたナビスコ杯に続いて公式戦3連勝となった。

 前半10分に先制点を許した浦和だが、4分後に左サイドを突破したFWマゾーラの鋭いクロスがオウンゴールを誘い、同点。さらに同18分、左サイドをえぐったMF山田直輝の折り返しにマゾーラが左足で合わせ、あっという間に逆転した。

 後半10分には再び山田直のラストパスからMF原一樹が追加点。この日は中盤の右サイドで先発した原の移籍後公式戦初ゴールで3-1と突き放すと、同31分にMF小島秀仁の右CKからFW高崎寛之が加点した。

 クラブによると、ペトロヴィッチ監督は「内容はそこまでよくはなかった。試合への入り方が悪く、相手に先制され、その後、選手たちは徐々に起きてきた」と、試合内容には不満を口にしたが、「(ナビスコ杯の)C大阪戦、G大阪戦と非常に良い試合をしてきている。その良いところを継続していくべきだと思う」と強調。中2日の15日には14位大宮との残留争い直接対決を控えており、「選手たちのモチベーションも非常に高くなっている。数日後にホームで大宮と、ものすごく重要な戦いがある」と気を引き締めていた。

 この日は5月に左足第5中足骨骨折の重傷を負ったDF岡本拓也が右SBで先発し、今季公式戦初出場。後半18分には7日のベトナム戦でA代表デビューを飾った日本代表FW原口元気も途中出場し、同25分からは浦和ユース所属のMF野崎雅也もトップチームデビューを果たした。大学生相手とはいえ、熾烈な残留争いを繰り広げるチームにとって追い風となる勝利だったのは間違いない。

 岡本は「90分できたのが収穫。これからどんどん良くなっていくと思う。ヒラさん(平川)も(高橋)峻希くんも戻ってくるので、その競争に加われるようにしていきたい」と意気込み、浦和で初ゴールを決めた原も「所詮、天皇杯のゴールと言う人もいるかもしれないけど、僕にとっては公式戦での大きな1点。チームは今、良い波に乗っているし、この波を消さないようにして、試合に出れないメンバーも全員でチームをバックアップして、残り試合全部勝つつもりでやっていきたい」とあらためて決意を口にしていた。


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