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U-22代表候補、町田ゼルビア戦後のコメント

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[10.19 練習試合 U-22日本代表候補3-1町田ゼルビア 町田]

 ロンドン五輪を目指すU-22日本代表候補は東京合宿最終日の19日、町田市陸上競技場でJFLの町田ゼルビアと練習試合を行い、FW永井謙佑(名古屋)の先制ゴールとFW大迫勇也(鹿島)の2ゴールにより、3-1で勝った。以下、試合後のU-22日本代表選手コメント

●FW高木俊幸(清水)
―3日間の合宿を終えました。
「チームの雰囲気とか、そういうのがだいたいわかりましたけど、でも、まだ自分を出し切れなかったかなと思う。一番そこが重要だっただけに、ちょっともったいないかなと思います」

―出せなかった理由は?
「いろいろですね。合う合わないとか、やり方とかもあるし、あとは、自分も周りを見過ぎたというか、考え過ぎた部分もあったりします」

―試合中、左右のポジションが入れ替わったのは?
「あれは指示です。理由? 特には言われてないですね」

―今回の経験をクラブで活かしたいところです。
「クラブでもしっかりとやることが大事。しっかり次の試合(リーグ戦)に切り替えたい。自分がチームに帰って良いパフォーマンスをすれば、チャンスはあると思う。そういうところで挽回したいです」

―自分のプレーができれば通用するという自信はできた?
「ある程度、出せたらできると思う。でも、それを出せなかったのは、自分のせいなので」

―同世代と一緒にやれて刺激になったところはある?
「やっぱり、みんな一つ一つの技術か高いし、そういうところを見ると、まだまだ自分はもっともっと練習が必要かなと思いました」

●MF金崎夢生(名古屋)
―試合を終えてどうでしたか? 課題は見つかった?
「あまり一緒にやってないですけど、もっとこうしたいとか、そういう部分が出てきたことが良かった。また一緒にやる機会があれば詰めていきたい。そういうことが出たことが大事だと思う」

―コンディションはまだ戻っていない?
「戻ってきてないとは思っていない。ただ、もっと上げていけると思っている」

―試合、後半も出たかったのでは?
「そうですね。でも、チームの試合もあるので」

―監督の指示は?
「特に、監督からどうこうやれとは言われていないです」

―1本目の終盤はいいプレーができていたように見えたが。
「試合の状況もあるので。もっとこうしていけばよかったというのが大事」

―ポポヴィッチ監督がA代表定着を期待していました。
「頑張ります」

●MF茨田陽生(柏)
―試合を終えて課題は?
「守備のところです。自分で(ボールを)取れるようにならないといけない」

―ボランチの扇原選手とは昔からコンビを組んでいた。やりやすかった?
「16くらいからアンダー世代でけっこう一緒にやっているので、相性的にはいいと思うんですけど、相手の攻撃の仕方や守備の仕方を試合中に判断して、それでどう崩すかやれればよかったと思います」

―連係がうまく行かなかった?
「2人でコミュニケーション取ったり、前線ともコミュニケーションを取って、行くのか行かないのか、しっかりと自分たちでコントロールしないといけないけど、自分たちがコーチングしてどうこうというのが少なかった。だから流れが悪かったのかなと思います」

―課題は守備?
「このチームは、パス(能力)よりも守備が大前提。自分は守備は得意ではないけど、しっかりそこでチームの一員として戦わないといけないと感じた。守備に気を取られて自分の特徴が出せなかったと思います」

―候補合宿3日間を振り返って手応えは?
「このチームには2回くらい参加しましたけど、これまでで一番、自分の中では自信を持って残れるとは言えない状態です」

―山村選手の代役として期待されているようですが?
「山村くんが怪我をして呼ばれたのはのは事実だと思うし、山村くんの代わりにじゃないけど、自分のプレーで代表に残りたいと思っていた。もっと良いプレーをしたかった」

―J1首位チームの準レギュラー。プレーには自信付いている?
「J1であれだけ強い相手と戦って、首位を取れているチームにいる。その中で自分もある程度、試合に関わっているので、自信はありましたけど、まだ自分の力が足りないのかなと思った」

―今後はクラブでアピール?
「そうですね。まずは、チームでスタメンを張れるように練習からしっかり自分の特徴であるパスとか、そういうところをどんどん出していきたい。自分がピッチで出せれば、代わりの扱いだろうが、また代表に呼ばれる思う。呼ばれたときにはしっかりと自分のプレーをして代表に残りたい。とにかく、今日のプレーでは自信がないので、やっぱりチームの練習で、一から自分のプレーを見直して、課題の守備を強化してかないといけないなと思いました」

●MF扇原貴宏(C大阪)
―試合を振り返って。
「ボールを支配されてしまっていたので、そこをうまく中盤でコントロールしてボールを奪った後に、遅攻なのか速攻なのか、しっかり判断するべきだったかなと思います」

―山村選手が不在。中盤は新しい組み合わせになったが。
「ヤマくんが抜けたからどうこうではなく、誰が出ても変わらないようにしないといけない。そういう中で今日はうまくいかなかった。中盤で、もっと話し合って修正して行かないといけない」

―修正点は?
「ボールホルダーは前を選ぶけど、受け手の方が準備できていないとか、そういうところが多かった。それで噛み合わなかった。ボールを取っても、すぐに失うことが多かった。そうなるとちょっと厳しくなると感じました。自分たちのミスで失うことが多かった。修正できる部分だと思うので、そこは直していかないといけない」

―新しいメンバーとコミュニケーションはどうだった?
「ミーティングでもチームのやり方は言っていたし、問題なくやれていた。新しい選手がどうこうというのはあまり感じなかったです」

―ボランチのコンビを組んだ茨田選手とのプレーは?
「お互いパスを特徴としている選手なので、どうしても似たような感じになってしまう。お互い横並びになってしまう所があった。工夫できればよかったけど、きょうはうまく行かなかった。もうちょっと2人で中盤を工夫して支配したかったけど、なかなかうまくいかなかった」

●FW大迫勇也(鹿島)
―2点決めた
「点に絡めたことは良かったですけど、また次があるんで、切り替えてやりたい」

―ゴールシーンは? 中盤の構成がいつもと違ったが
「(山田)直輝とはけっこうやってるんで、直輝と2人で良い感じで崩すシーンがあった。それは良かったと思う」

―監督からの指示は?
「ゴールに向かうプレーを監督から言われていた。点に絡むようにと言われたので、そこを意識してやっていました」

―1本目に永井選手がゴールを決めたのは刺激になった?
「それは別にないです。そういうのなしに、自分は点取らないといけいないポジションにいる。普段通りという感じです」

―新しいメンバーが多かったけど影響は?
「岳(柴崎)とかともやっているんで、そこはやりにくさとかはなかったです」

―3日間振り返って。コミュニケーションは取れた?
「3日は短かったですけど、ある程度は、わかってきたつもり。これからもっといいコミュニケーションを取っていけば、良くなると思う」

―山村選手が不在。影響は?
「一人代わっただけで、違うサッカーになるのはダメだと思う。人が変わったからといって、特別変える必要はない。それで変わることがないように、一人ひとりが頑張ることが大事だと思う」

●MF登里享平(川崎F)
「仕掛けるところができるから自分から仕掛けてくれ、と言われていた。自分で運びながら(山田)直輝と流動的に行った」

―いい仕掛けができていた
「途中合流だったけれど入りやすい雰囲気だった。最近チームでもゲームに絡めてなくて自分にとって(U-22代表候補合宿)はチャンスだったし、自分のプレーをしようと思っていた。チームの勝利プラス個人のアピールをしようと思っていた」

●MF東慶悟(大宮)
「ビルドアップでボクが引いてリズムをつくれればよかったけれど、ロングボールに頼りすぎていたかなと思います。動き過ぎてもよくないし、動き過ぎないのもよくない。前で収めていい形をつくれなかった。(コミュニケーションの部分は)中ではしっかりとしゃべっているんですけれども失点シーンはいけない。アウェーでああいうパスミスをすることも想定しなければいけない」

●DF鈴木大輔(新潟)
「(課題は)チャンスが作れていたのでそこで決めると言うことと、あとミスからピンチを招く場面が多かった。失っちゃいけないポジションで失っちゃってたというところもある。でも、そこを修正すれば問題ないかなと思う」

―新しい選手との連係は
「誰と組んでもコミュニケーションを取ってやることができていた。新しい選手と組んでやる場面もあったんですけど、しっかり声かけていつも通りやることができた。CBということでやることがはっきりしていたということもありますけれど、できていたと思います」

―リーダーとして声を出していた
「今までの経験というか、この代表では経験がある方なので。声出しとかは新しく入ってきてすぐに声は出てこないと思うので、自分から声を出していこうと思っていた」

―新しく入った選手たちのポテンシャルを感じたか
「そん色なくできているというか、誰が入っても変わらない感じだったと思います」

―耐えないといけない時間帯での失点について
「(押し込まれても)完璧には崩されていないというところだったけれど、自分たちのミスからカウンターを受けてしまった。いらない失点だったことは確か。修正していかないといけない」

―裏を狙うことが多かったが、もう少しパスを足元につけられなかったか
「相手のラインも高かったのでボールを持ったときに裏へ落とすことを考えていた。(受け手が)空いていたら足元につけることも考えていた。パスカットからできていた場面もあったので意識していた通りにできたと思う。時間かけて回しているときに相手も前から来てライン高くしてきていた。(相手にとっては)ディフェンスの裏に蹴られることが一番嫌なのでそれを狙っていた」

●MF柴崎岳(鹿島)
「(今回の合宿では)チームのコンセプトを理解するように務めてきた。きょうは勝利もできた。ボランチというポジションでも隙を狙ってシュートを打っていきたい。きょうは外しちゃったけど。Jリーグでアピールしてメンバーに選ばれるようにしたい。守備の部分でもボールにアタックする部分ができていたと思う。チームに戻っても継続してやっていきたい。五輪のメンバーに入れるようにこれからJの試合もしっかりと意識してやりたい」

●FW永井謙佑(名古屋)
「(ゴールについては)オレはオフサイドではなかったと思う。東はオフサイドだったと思いますけれど。立ち上がりだったので入ってよかった」

―試合について
「相手に主導権を握られることが多かったし、もっともっと攻めたいという気持ちはありますけれど。パスミスでカットされたので切り替えとか意識していかないと。本番でもそこは特にしっかりと意識してやっていきたい」

―チームメートの金崎選手とのプレーについて
「いつも通り違和感なくやっていけた。お互い分かっているんでポジションずらしても守備で慌てることはないし、どっちかが戻ればいい。普段通りできました。(金崎は)収まって前にもいける(よさがある)」

―ディフェンス面がはまらなかった
「基本的にこっちのディフェンスがはまっていなかった。前から行ってもボランチにくさびを入れられていた。そこはボランチともっとコミュニケーション取って潰してもらうなり、ついてきてもらうなりしていかないといけない。出どころを限定しなければディフェンスも苦しくなる。そこはしっかりしたい」

―3日間チームのコンセプトは浸透した?課題と収穫は
「やることはみんな理解していると思う。(課題は)攻撃でもっとチャンス作ることと、ディフェンスのはめ方ですね。最初はまっていたけれど、相手に主導権握られたときにはまっていなかった」

(取材・文 吉田太郎、近藤安弘)

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