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厳しい判定で退場した青木も安堵の笑顔、「自分としてはベストの対応をしたつもりだった」

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[10.29 ナビスコ杯決勝 浦和0-1(延長)鹿島 国立]

 安堵の思いが一気に吹き出した。仲間が、サポーターが歓喜の雄叫びを上げる中、メインスタンド下にあるウォーミングアップ場で戦況を見守っていた鹿島アントラーズのDF青木剛は、そっと胸をなでおろした。悔しさと怒りが混在していたが、やっと気持ちが落ち着いた瞬間だった。

「とにかく勝てて良かったです。自分としてはベストの対応をしたつもりだった。相手が先に退場している状況とか、そういうことも踏まえてプレーした。自分の体のほうが先に入っていたし、あれでカードが出るのは……」

 DF岩政大樹が怪我で不在のため、青木は本職とは違うCBで先発。DF中田浩二とコンビを組み、懸命な守備を見せていた。しかし、0-0の後半35分、鹿島にとっての右サイドのスペースにパスを入れられ、ケアした青木はMF原口元気と競り合った際、激しく当たりに行ったとして2枚目のイエロカードを受けて退場となった。スタンドから見た限りでは、かなり厳しめの判定。青木は一度は抗議したが、すぐさまピッチ上で大の字になって天を見つめた。

 後半5分に浦和MF山田直輝が退場したため、鹿島は数的優位となっていたが、これで10対10になった。退き際にMF小笠原満男や中田から「大丈夫だから。必ず勝つから」と声をかけられ、ベンチでもチームメイトから口々に「あれは絶対に違うから」と慰められたが、ショックと戸惑いから、あまり耳に入らなかった。

「唖然となってしまって……。とにかく勝って欲しいと思って引き上げた。その後はモヤモヤして、ここ(ウォーミングアップ場)を歩きながら自問自答してました」と、なかなか気持ちを切り替えられなかったという青木。試合後、選手たちと対面した時には謝罪と共に「ありがとう」と感謝を口にした。

「今年はJリーグもACLのタイトルも取れなかったけど、ナビスコ杯を優勝できてタイトルが獲れた。まだ天皇杯もあるので、チーム一丸で頑張りたい」。青木にとっては悔しい優勝となったが、ここまで岩政の不在を支えたのは事実。青木も他の選手たちと同様、優勝に貢献した一人だ。

(取材・文 近藤安弘)

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