beacon

[AFC U-16女子選手権]日本がロスタイム弾で北朝鮮に勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加
 AFC U-16女子選手権・中国大会が開幕し、U-16日本女子代表は3日の第1戦でU-16北朝鮮女子代表と対戦した。最も厳しい相手といわれた初戦で、日本が1-0の勝利をつかんだ。スコアレスのまま後半ロスタイムに突入し、ドローも頭をよぎった中、後半47分に劇的なゴールが生まれた。CKのチャンスでDF乗松瑠華(JFAアカデミー福島)が頭で合わせてゴール。北朝鮮が押しこむ時間が多かったが、日本は粘り強い守備でしのいで、最後の最後に歓喜をつかんだ。

以下、日本協会が発表した試合記録とコメント

U16日本女子代表1-0(前半0-0)U-16北朝鮮女子代表
<得点経過>
90+2分 6 乗松瑠華

[スターティングメンバー]
▽GK
12 平尾知佳(JFAアカデミー福島)
▽DF
5 万屋美穂(FCヴィトーリア)
6 乗松瑠華(JFAアカデミー福島)
3 土光真代(日テレ・メニーナ)
2 清水梨紗(日テレ・メニーナ)
▽MF
14 平田美紀(常盤木学園高)
46分→15 野口彩佳(十文字高)
16 中村みづき(浦和レディースユース)
61分→11 籾木結花(日テレ・メニーナ)
8 隅田凛(日テレ・メニーナ)
7 成宮唯(JFAアカデミー福島)
87分→20 白木星(ノルディーア北海道)
9 佐々木美和(常盤木学園高)
▽FW
10 増矢理花(JFAアカデミー福島)

[サブメンバー]
▽GK
1 井上ねね(JFAアカデミー福島)
21 染矢海優(日ノ本学園高校)
▽DF
4 三宅史織(JFAアカデミー福島)
17 長町優里(岡山湯郷)
19 松原有沙(大商学園高)
22 畑中美友香(FCヴィトーリア)
▽MF
13 伊藤美紀(常盤木学園高)
18 井上綾香(河内SCジュベニール)
▽FW
24 鳥海由佳(日テレ・メニーナ)

■コメント
●吉田弘監督
「内容的には引き分けても仕方がないような試合だったが、選手たちが最後まであきらめず、最後の最後に決勝点を決めてくれ、勝利することができた。(ロスタイムに決勝点を決めるという)勝ち方としてはよかったし、選手の自信にもなった。朝鮮民主主義人民共和国にボールを支配され、回された時間が長かったが、守備が頑張って点を取られなかったことが最大の勝因だと思う。とはいえ、DFやボランチからのパスミスが多く、出す選手と受ける選手のコンビネーションといったところが今後の課題だ。この試合に勝ったことで優勝への可能性は高まったかもしれないが、これから対戦する他のチームも簡単に勝つことができる相手ではないので、気を引き締めて次につなげていきたい」

●MF成宮唯
「最後まであきらめないで、最後には気持ちでこちらが勝利できた。自分たちのほうがゴールへの執着心が相手よりも強かったと感じた勝利だった。初めてのアジアの大会で、初戦の朝鮮民主主義人民共和国との試合ということで、これまでの国際大会とは雰囲気が違ったし、相手も本気で勝ちに来ていた。そのため、特に前半は、失点してはいけない、点を取らなくてはいけない、自分が何とかしなくてはいけないという重圧を強く感じ、チームとしても攻めも単調で、日本らしいポゼッションサッカーをすることが出来なかった。監督にも指摘されたが、この試合ではせっかく守備をして撮ったボールを簡単なパスミスから失うことが多かった。そのようなミスを続けていると、今後対戦する相手にもやられるので、この課題を修正していきたい。この試合に勝ったから次も勝てるという保証はないし、ほかのチームも強いので、油断できない」

●DF乗松瑠華
「緊張はいつもの国際試合でもしていたが、この試合開始前、初の朝鮮民主主義人民共和国との対戦ということで勝つ自信はあったものの、怖かった。昨日の夜からセンターバックとしてプレーすることが分かっていたので、得点するならセットプレーからだと思っていたので、コーナーキックから決めてやると思っていた。ロスタイムのラストワンプレーの場面で2本連続のコーナーキックの2本目だったが、1本目では自分のところにマークが来ていなかったので、ファーサイドでフリーになるとわかっていた。実際、相手も味方もニアに寄り、完全にフリーな自分の所にボールが来たので決めることができ、ゴールが決まった瞬間はほっとした。前半は相手がボランチの選手を使ってどんどんつないできたのにこちらが対応できず、きつかった。せっかく取ったボールもあせってロングキックばかりしてしまい、簡単に失い、守備の時間が長くなり、日本のストロングポイントであるサイドからの仕掛けなども出来なかった。
相手が長いボールを蹴ってきたり、フィジカルが強いことは分かっていたが、キープレーヤーが誰かや、具体的なプレーの様子が分からなかった。しかし、相手を見て自分たちがどう戦うかを、自分たちで考えていかなければいけないと感じた。また、気持ちの面で次からの相手にも負けないようにしなければならない」

●MF隅田凛
「8月に対戦したアメリカやカナダはほとんどパワーだけという印象だったが、今日対戦した朝鮮民主主義人民共和国はパワーやスピードに加え、技術もあり、レベルが高いと感じた。どんどんロングボールを蹴ってくると思っていたのと違って、相手にボールを回され、こちらがあわててしまってうまくボールを奪えなかった。しかし後半は修正し、ボールを奪えるようになり、相手に自由にプレーさせないようにできてきた。試合ではずっとコーナーキックを蹴っていたが、ずっと緩いボールで相手GKに処理されてしまっていたので、途中から意識して速いボールを入れるよう心がけた。相手に攻められ続け、自分たちの攻撃がうまくいかなかったが、最後によいボールが蹴れて、(乗松)瑠華が決めてくれた時、喜びでいっぱいになった」

TOP