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決定機を逃した岡崎「久々に自分自身に責任を感じてる試合」

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 ブンデスリーガは4日、第12節1日目を行い、日本代表FW岡崎慎司の所属するシュツットガルトはアウェーでマインツと対戦し、1-3の逆転負けを喫した。岡崎は左MFで9試合連続の先発出場を果たしたが、1-3の後半19分に交代。チームは5試合ぶりの黒星で、3試合連続勝利なし(2分1敗)となった。

以下、試合後のコメント

―試合を振り返って。
「決めれば次いけるかなっていう試合だった。決めるチャンスだった。それ以外はよかったと思うし、右でチャンスがつぶれてたので、チャンスがなかったけどああいうゴールが一回はあるから。それをいかに決めるか。もっとこのチームでの存在出せると思う、決めていれば最後まで出れてた。それに尽きる」

―チャンスのシーンがあったが?
「あんなに前に自分がいると思っていなかった。キーパーを見なきゃいけなかった。見えないなりに、良いトラップをすればよかったのかもしれない。見えてたらヘディングで上狙うとかできたと思うが、余裕が足りなかった。繰り返していれば決める能力もついてくるので、続けられれば。キーパーは見ない癖があるので、前にいったなと思ったが、かなり良い歩幅に合わせたようなパスで、そこでトラップを選んだ時点でだめだったかな。浮かしたままシュートでないと。

 ブンデスのレベルだとキーパーも上手いし、取られちゃう。いっつも後悔するんですけど。失点もすぐにその後してしまったので、自分のせいかなと思う。ここで決める選手にならないと。存在意義が……」

―他の選手も復帰してきたが?
「危機感は別にない。自分のプレーができているので。もっと見てくれたらなというのはまだまだあるし、走り続けて、信頼されて、決めれるようになれば。上には行けると思う。焦りはない。刺激にはなる。練習ではみんな上手いので」

―チャンスは少ないが?
「チャンスは少ないけれど、そこを狙っているから。意識を切り替えて。それだけのこと」

―前半を終えて。
「結局、ニュルンベルク戦みたいな試合。やっぱりクリアが多かった相手が出してきて、そのセカンドを拾われてしまった。コンパクトにディフェンスして取ったらつなげることができなかった。前に蹴ってくるから設定する前に蹴られて、そのセカンドを拾えないし、トップ下の選手もガツっとあたってキープするタイプじゃないから、カカウもそうじゃないから、前線におさまらず、クリアも拾えずコンパクトにもできない。相手は10番がキープして、上がりを見てっていうのができていたから、俺らと相手の違いかなと。自分は決められた試合だったと思う。久々に自分自身に責任を感じてる試合。点に対して落ち着き、どん欲さひつようだった。迷いがそういうところでシュートをひとつ送らせてしまう」

―右クロスを中で取られるシーンについては?
「ニアを狙ってると思う。きついっすよ。それで決めるより、タマシュ、クズ、ウイリアムとかから決めてく方がいい。決めなくちゃいけなかった」

―中からの形に手応えは?
「クロスは右もCBの選手だし、可能性は中からとか斜めのボールもあると思うし、形は増やしたい。相手の右SBから見えていないので、ブンデスで結構チャンスになってるので。仕掛けるところもいけてるので、いろいろ、結果に結びつかないと。一個ステップを上げたい。チームでもトップのゴールスコアを取りたい」

―感覚はつかんでる?
「0-0だったのに、マインツもアウェイで前からくると思っていたから。先制まではよかった」

―下位に勝てない試合が続いているが?
「中位の典型。エスパでも経験してる。エスパでも自分が点決めればっていう場面もあったし。自分が決めるかどうか。体もいいし、早く交代させられるほど悪くはない。点を決めることで決めるんだって思われないと信頼はこないかな」

―点を決めるには?
「思いっきりやっていくってこと。シュートで終わっておくとか、近くに来てたらダイレクトで打っとくべきだったと思うし。ああいうのを何度も作るしかない。見てはくれてないけど、自分のタイミングでまだまだあるから。回数をもっと増やせれば。決めだしたらパスは増えると思う」

―すぐ守備に戻るが体力は問題ない?
「体力は残ってる。相手も俺のサイドは走って疲れてくるから、自分のサイドで動かないことが多いが、動けばチャンスはくる。チーム的にもぽんぽんと回して、フリーでサイドはないから。見せ場が少ないっちゃ少ない。それを言ったらみんなそうだから。交代枠の一人目って決められている感じがある」

―決定機は増えているが仕掛けるシーンが減ってる?
「警戒もされてると思うからそういうのもあるし、どうしても右にいってしまうのでこっちサイドこない。自分が決めれば現状を打破できる」

―代表について。
「厳しい戦いになるのは間違いない。海外にきて、日本代表は楽しいし、誇りに思うから。海外にきてまた良さがわかるから。ただ単に日本が好きだなとも思うし。代表戦は報道もしてもらえるし」

―平壌でのアウェー戦となるが。
「まあ、なんでもこいって感じですね。人工芝は怖い。下が固いから、固定のスパイクで」

(取材・文 了戒美子)

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