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首位・柏が逆転で5連勝!!次節にも初優勝が決定へ

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[11.20 J1第32節 清水1-2柏 アウスタ]

 初優勝が大きく近づいた。柏レイソルは2-1の逆転勝利で5連勝を飾った。前節終了時点で2位G大阪との勝ち点差は2だったが、今節でG大阪が引き分けたため、2位に浮上した名古屋との勝ち点差は3。次節26日のC大阪戦に勝ち、名古屋が山形に引き分け以下に終われば、最終節を残して優勝が決定。引き分けでも名古屋とG大阪の結果次第で優勝が決まる。

 前半は清水の積極的なプレッシャーに苦しみ、なかなかチャンスをつくれない。前半43分にはDFボスナーに弾丸FKを叩き込まれ、先制を許した。それでも0-1で折り返した後半開始からMF茨田陽生、MF澤昌克を同時投入。この選手交代が奏功した。

 攻撃の圧力を強め、清水を押し込むと、立て続けにセットプレーのチャンスをつくる。後半15分、DF増嶋竜也のロングスローからMFレアンドロ・ドミンゲスがヘディングシュート。続く右CKのチャンスではレアンドロのクロスをDF近藤直也が頭でつなぎ、FW工藤壮人がヘディングで折り返す。これはゴール前でDFにカットされたが、このプレーで再び左CKを獲得。同点ゴールにつなげた。

 後半17分、MFジョルジ・ワグネルのキックをファーサイドのレアンドロが体勢を崩しながらも折り返し、工藤が体を投げ出すダイビングヘッド。これがゴールネットを揺らし、1-1の同点に追い付いた。「最後、押し込むだけの泥臭いゴールだったけど、あそこに顔を出せるのが自分のストロングポイントだと思う」。工藤の4試合ぶり今季7点目で試合を振り出しに戻した。

 同点に追い付いた勢いに乗り、一気にたたみかけた。後半18分、ワグネルの直接FKはクロスバーを叩き、レアンドロのスルーパスに反応した工藤のシュートはゴールネットを揺らしたが、惜しくもオフサイド。押し込みながら2点目が取れない柏は後半33分、工藤に代えてFW田中順也を投入し、最後のカードを切る。すると、その田中が起点となり、決勝点が生まれた。

 後半40分、左サイドでボールを受けた田中のスルーパスに抜け出したワグネルがPA内左から左足を振り抜く。強烈なシュートはGK山本海人に弾かれたが、跳ね返りをレアンドロがヘディングで押し込んだ。レアンドロの2戦連発となる今季14点目が値千金の勝ち越し弾。2-1の逆転勝利で連勝を5に伸ばした。

「うちのサッカーをしていれば点を取れるということを証明したと思う。勝負強いところを見せられた」。そう胸を張った工藤は残り2試合に向け「優勝、優勝と先走らず、一戦一戦戦いたい。残り2試合しかない。悔いを残さないようにしっかり戦いたい」と意気込んだ。ネルシーニョ監督は「我々は自力で優勝できる立場にいる。そこがアドバンテージであり、大事なこと」と強調。「あと勝ち点4を取れば、優勝が決まる。自分たちの仕事だけを見つめてやっていきたい」。次節26日はホームでのC大阪戦。そして最終節はアウェーで浦和と対戦する。他チームは関係ない。残り2戦で1勝1分以上の結果を残し、自力でJリーグ史上初となる昇格1年目でのJ1制覇を成し遂げる。

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