[選手権]初戦から注目対決!「大迫クン越えたい」山梨学院の高校ナンバー1FW白崎が得点王宣言!
「大迫クンを越えたい」。第90回全国高校サッカー選手権(12月30日開幕、国立ほか)は21日、東京都内で組み合わせ抽選会を行い、初戦の対戦カードが決定。最注目は一昨年度優勝の山梨学院(山梨)と兵庫県大会準決勝で前年王者・滝川二を破って全国へ駒を進めてきた市立西宮との一戦(2回戦、西が丘)だ。山梨学院は清水エスパルス加入内定のFW白崎凌兵主将(3年)を筆頭に「ゼロに終わったことがない」攻撃力が特長。また市立西宮も滝川二に3-2で撃ち勝っているだけに、前々回王者と前回王者撃破の注目校同士の一戦は撃ち合い必至の予感が漂っている。
その中、抽選会会場で最も多くの報道陣に囲まれていた高校ナンバー1FWが歴代最多得点記録更新を宣言した。白崎は「得点にはこだわりたい。点取った選手が一番評価される。結果では『大迫クンを越えたい』。あれは家にいて『ヤバイ』と思った」。個人としては08年度大会で1大会の得点記録を更新する10得点をたたき出した現鹿島のFW大迫勇也(当時鹿児島城西)を越えるゴール数、そしてチームとしては2年ぶりの日本一を目標に掲げた。
昨年も山梨学院の10番を背負い、下級生で唯一日本高校選抜にも選出された白崎だが、今年は股関節痛に悩まされ、今夏の全国総体では35分間限定の出場。ドリブラーとして、パサーとして、そしてゴールハンターとしてもハイレベルな白崎は短い出場時間の中でも別格の動きで勝利に貢献し、チームをベスト16へ導いた。ただ3回戦では、PK戦9-10というスコアで立正大淞南(島根)に敗戦。目標の日本一には届かなかった。また2ヵ月間の休養明けとなった今回の県予選では、練習不足で最大のウリであるボールタッチが安定せず、加えて疲労が抜けきれないことからコンディションも最後まで上がらなかった。それだけに「悔しい思いをしている。選手権でその分をぶつけたい。借りを返すのはここしかない」と今大会で印象的な活躍をすることを誓っている。
「自分のプレーを出せれば、期待以下で終わることはない」と自信を見せる“怪物候補”は、まだ上がりきっていない知名度を全国舞台で向上させて、大迫のように“怪物”の評価を勝ち取ることができるか。山梨学院は白崎に加えて県決勝でロスタイムV弾のMF萱沼優聖や攻撃的SB山口聖矢、昨年の全国3回戦で直接FKを決めているMF荒木克仁(すべて3年)らが切り替えの速い正確な攻撃からゴールを量産。またセンターラインはU-18日本代表候補GK山田修平やCB藤原光晴(ともに3年)ら安定しているだけに、2年前勝ち取った全国優勝を再び狙う。
白崎は「(優勝した)あの代は守備のバランスが良かったけど、今年は攻撃でいい終わり方できれば『何点取られても取るぞ』というところがある」。初戦は2年ぶりの日本一へ向けた第1関門。その対戦相手は前年度優勝の滝川二を破って全国切符をもぎ取った市立西宮に決まった。
市立西宮のDF帷智行主将(3年)は山梨学院の印象について「強豪校なんで初戦で当たりたくなかった(苦笑)。(ただ)滝二を倒したことは自信になった。自分たちのパスサッカーを貫き通す」と言い切る。滝川二を破ったことで「いいところまで行け」と周囲からのプレッシャーは大きいが、その期待に応えて勝ち上がるつもりだ。CBとして白崎と対峙することが予想される帷主将は「白崎クンをしっかり止めたい」と誓い、「自分たちの攻撃力を信じている」と真っ向勝負を挑む。
3年前、次元の違うプレーで対戦相手から「大迫ハンパねぇ」と言わしめた大迫。その“怪物越え”を目指す白崎擁する山梨学院が2年ぶりの日本一への第一歩を刻むのか、それとも市立西宮が前年王者を下した実力を再び発揮し、高校ナンバー1FW擁する優勝候補を沈めるか。
[写真]初戦から注目対決。山梨学院FW白崎主将(左)と市立西宮DF帷主将
(取材・文 吉田太郎)
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【特設】高校選手権2011
その中、抽選会会場で最も多くの報道陣に囲まれていた高校ナンバー1FWが歴代最多得点記録更新を宣言した。白崎は「得点にはこだわりたい。点取った選手が一番評価される。結果では『大迫クンを越えたい』。あれは家にいて『ヤバイ』と思った」。個人としては08年度大会で1大会の得点記録を更新する10得点をたたき出した現鹿島のFW大迫勇也(当時鹿児島城西)を越えるゴール数、そしてチームとしては2年ぶりの日本一を目標に掲げた。
昨年も山梨学院の10番を背負い、下級生で唯一日本高校選抜にも選出された白崎だが、今年は股関節痛に悩まされ、今夏の全国総体では35分間限定の出場。ドリブラーとして、パサーとして、そしてゴールハンターとしてもハイレベルな白崎は短い出場時間の中でも別格の動きで勝利に貢献し、チームをベスト16へ導いた。ただ3回戦では、PK戦9-10というスコアで立正大淞南(島根)に敗戦。目標の日本一には届かなかった。また2ヵ月間の休養明けとなった今回の県予選では、練習不足で最大のウリであるボールタッチが安定せず、加えて疲労が抜けきれないことからコンディションも最後まで上がらなかった。それだけに「悔しい思いをしている。選手権でその分をぶつけたい。借りを返すのはここしかない」と今大会で印象的な活躍をすることを誓っている。
「自分のプレーを出せれば、期待以下で終わることはない」と自信を見せる“怪物候補”は、まだ上がりきっていない知名度を全国舞台で向上させて、大迫のように“怪物”の評価を勝ち取ることができるか。山梨学院は白崎に加えて県決勝でロスタイムV弾のMF萱沼優聖や攻撃的SB山口聖矢、昨年の全国3回戦で直接FKを決めているMF荒木克仁(すべて3年)らが切り替えの速い正確な攻撃からゴールを量産。またセンターラインはU-18日本代表候補GK山田修平やCB藤原光晴(ともに3年)ら安定しているだけに、2年前勝ち取った全国優勝を再び狙う。
白崎は「(優勝した)あの代は守備のバランスが良かったけど、今年は攻撃でいい終わり方できれば『何点取られても取るぞ』というところがある」。初戦は2年ぶりの日本一へ向けた第1関門。その対戦相手は前年度優勝の滝川二を破って全国切符をもぎ取った市立西宮に決まった。
市立西宮のDF帷智行主将(3年)は山梨学院の印象について「強豪校なんで初戦で当たりたくなかった(苦笑)。(ただ)滝二を倒したことは自信になった。自分たちのパスサッカーを貫き通す」と言い切る。滝川二を破ったことで「いいところまで行け」と周囲からのプレッシャーは大きいが、その期待に応えて勝ち上がるつもりだ。CBとして白崎と対峙することが予想される帷主将は「白崎クンをしっかり止めたい」と誓い、「自分たちの攻撃力を信じている」と真っ向勝負を挑む。
3年前、次元の違うプレーで対戦相手から「大迫ハンパねぇ」と言わしめた大迫。その“怪物越え”を目指す白崎擁する山梨学院が2年ぶりの日本一への第一歩を刻むのか、それとも市立西宮が前年王者を下した実力を再び発揮し、高校ナンバー1FW擁する優勝候補を沈めるか。
[写真]初戦から注目対決。山梨学院FW白崎主将(左)と市立西宮DF帷主将
(取材・文 吉田太郎)
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