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ベストイレブン、優勝の柏から4人が初選出。近藤「手から汗が出た」

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 J1初制覇、それもJリーグ史上初の昇格初年度優勝という偉業を成し遂げた柏レイソルから、DF近藤直也、DF酒井宏樹、MFジョルジ・ワグネル、MFレアンドロ・ドミンゲスの4選手がベストイレブンに初選出された。史上初の快挙を成し遂げただけに、キャプテンのMF大谷秀和らも選ばれても良かったが、2位の名古屋と同じ最多タイの4選手となった。

「ほんとびっくりです。ベストイレブンには選ばれると思っていなかった。呼ばれた瞬間、手から汗が出た。ほんと汗が吹き出した」

 しばらく時間が経っても、信じられないという表情を見せ、受賞の瞬間を振り返った近藤。だが、残した数字は申し分ない。不動のCBとしてリーグ戦31試合1得点。DFリーダーとして守備をまとめ、リーグで5番目に少ない42失点と結果を残した。何より、生え抜きとしてチームを支え、優勝に導いた。

「菅野も含めて縦のラインがすごく固いチームだったので、それで優勝できたんだと思う。菅野や大谷とかもベストイレブンに選ばれてもよかった。僕は投票しましたから」と明かし、もっと多くの仲間たちと一緒に受賞したかったと本音を吐露した。

「2つのポジションとも自分のやりやすいポジションなんですが、前のポジションになって、やはり意欲が増して、良いシーズンになったと思います」

 二役をこなして貢献したワグネルは胸を張った。開幕当初は左SBとして、夏場以降は左MFとしてリーグ戦31試合に出場し、11得点という数字を残した。今季、ブラジルの名門サンパウロから柏に加入した大物だが、期待通りの活躍を示した。レアンドロはMVP、酒井はベストヤングプレーヤー賞も受賞。まさに4選手は、残した結果にふさわしい個人タイトルをつかんだ。

「ほんと、2度の降格を経験して、自分は膝の大怪我もして苦しい時期があったけど、こういう賞をもらえて嬉しい。また来年も選ばれるように頑張りたいですね。また優勝して、もっとレイソルから選んでもらえたら」と近藤は感慨深げに語った。一度言わずに二度三度……。選手としてまさに最高の栄誉といえるベストイレブン。再び夢のような時間を味わうためにも、来季は連覇を目指す。

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(取材・文 近藤安弘)

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