beacon

欧州リーグがオフに入る6月にW杯最終予選3連戦、ザック「デリケートな時期」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本サッカー協会は20日、日本代表、U-23日本代表、なでしこジャパンなど各カテゴリーの2012年スケジュールを発表した。

 すでにW杯アジア3次予選突破を決めている日本代表は、来年6月からいよいよW杯アジア最終予選が始まる。その6月は異例の3連戦。6月3日、8日にそれぞれ埼玉スタジアムで第1戦、第2戦を戦い、6月12日にはアウェーでの第3戦に臨む。

 最終予選の行方を占うことになる序盤の3連戦。記者会見に出席したザッケローニ監督は「デリケートな時期になるが、それはカレンダーを見て想定内だった」と、難しい試合になることは覚悟のうえで「原(博実)技術委員長やスタッフと、どういう体制でいくか話している。Jリーグに協力してもらって、ミニキャンプをやってみようかとも考えている」と明かした。

 6月は欧州リーグに所属する選手はすでにオフに入っている。国内組の選手とのコンディションのバラツキなど、取り組むべき難題は多い。「6月に向けてのアプローチが大切になる。国内組はリーグ戦の真っ只中なので心配はないが、海外組はリーグ戦が終わって休みに入っている。一口に海外組といっても、それぞれスケジュールが違う。5月の第1週で日本に戻ってくる選手もいる。それぞれの選手でコンディションを調整することが大事になる」と話した。

「アプローチだけでなく、3連戦ということにも慣れていない。通常は2試合のところで3試合を戦わなければならない。第3戦のアウェーはおそらく中東になるだろう。全体を考えて準備しなければならない」

 5チームによるホーム&アウェーの総当たり戦という長丁場のW杯アジア最終予選。6月の3連戦をいかに乗り越えるか。指揮官は「できるだけ勝ち点を稼ぎ、できる限り早く目標を達成できるようにがんばりたい。すべての国が日本を倒そうとやってくるだろう。すべての試合が大切な試合になるが、目的は明確なので、そこに向かって突き進むだけだ」と決意を語っていた。

2012日本代表スケジュール

(取材・文 西山紘平)

TOP