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飛躍狙う川崎F移籍組の小松&森下、西部は「凄く好きなチーム」

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 川崎フロンターレは湘南からGK西部洋平、京都からDF森下俊、そしてC大阪からFW小松塁とJのライバルクラブから即戦力3選手を補強。対戦相手として見てきた川崎Fについては西部は「(等々力陸上競技場は)もし(相手が)勝っていても『逆転するんだ』という雰囲気をつくっているイメージがある」と話し、「(川崎Fは)凄く好きなチーム。(オファーをもらってから移籍は)即決でした」と明かした。長く清水で守護神を務め、昨年も移籍した湘南で変わらぬパフォーマンスを演じた西部。そのベテランGKも今年に懸ける思いは強く、今シーズンから背番号1をつける24歳のGK杉山力裕、U-23日本代表候補GK安藤駿介、そして明治大から加入したGK高木駿という若手たちとの守護神争いを勝ち抜くつもりだ。

 また天皇杯準優勝に貢献した京都から「より高いレベルでやりたい」と川崎Fを新天地に選んだ25歳の森下は「DFなんで身体を張ったプレーを見てほしい」と力を込め、昨シーズン23試合5得点の小松も「この年(28歳)でここに移籍してきた。もう一段階上のサッカー選手にレベルアップしたい」と意気込む。それぞれ移籍1年目に活躍して自らの飛躍につなげられるか。07年に12ゴール、08年に16ゴールとJ2でゴールを量産している小松は「(川崎Fには)素晴らしいパサーがいるので最後のパスを引き出したい。(セレッソも同じく攻撃力の高いチームだが)最後のスルーパスはフロンターレの方が出てくると思う」と口にし、「期待されていることはうれしい。一日一日を頑張りたい」と誓った。

 外から見ていたからこそ、クラブに加えなければいけないものも見えている。小松は「(川崎Fと同じように)セレッソもタイトルの近くまでいくけどタイトルを取れなかった。最後緊迫したときの戦い方。最後は技術じゃなくてメンタルや経験が大事になる」。前所属クラブなどでレギュラーとして活躍してきた経歴を持つ3選手。優勝争いを演じながらもあと一歩のところで勝ちきれなかった川崎Fがゴールを「奪いきる」「踏ん張る」力になる。 

(取材・文 吉田太郎)
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