beacon

熟考の末、名古屋残留決断の闘莉王「みんな笑ってくれるような1年にしたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加
 名古屋グランパスのDF田中マルクス闘莉王が6日、移籍オファーを受けていたブラジルの名門ボタフォゴに断りを入れたことを明かした。中日新聞が報じたもので、闘莉王は「複雑な思いはあった。ただ、若かったころは自分勝手にできたけど、今はそうじゃない。責任が前に比べたらある。みんなにも背中を向けてサヨナラ言える立場じゃなくなった」。前夜、ボタフォゴの幹部と移籍を望んでいた父のパウロさんに「今のタイミングでは難しい」と国際電話で伝え、名古屋残留という判断を連絡したという。

 決断は決して簡単な作業ではなかったが、それでも大黒柱としての責任感と、名古屋への感謝の思いを優先。12年、名古屋で3年目となるシーズンを戦う。闘莉王は「(GMの)久米さんの期待に応えたいし、(ストイコビッチ)監督には人間としてもいろんな勉強をさせてもらっている」と話し、「去年あと一歩で優勝できなかったことも含めて、みんな笑ってくれるような1年にしたい。がんばります」と誓った。

 ただ、同紙によると、闘莉王は名古屋との契約が切れる来季以降の母国移籍についても言及。「ブラジルからのオファーはすごくうれしいし、オレもいろいろ考えないといけない年になった。(元鹿島で現ボタフォゴの)オリベイラ監督に求められること以上の誇らしいことはない。力になれない悔しさ悲しさもあるし、必ずどこかで恩返ししたい」と語り、将来的にブラジルへ戻る可能性があることは否定しなかったようだ。
▼関連リンク
2012年Jリーグ移籍情報

TOP