UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は14日、決勝トーナメントが開幕し、ラウンド16の第1戦2試合を行った。前回王者のバルセロナ(スペイン)はアウェーでレバークーゼン(ドイツ)と対戦。FWアレクシス・サンチェスの2得点とFWメッシのダメ押しゴールで3-1と快勝し、敵地で先勝した。

　序盤からアウェーのバルセロナがゲームを支配した。前半11分、DFダニエウ・アウベスの直接FKはゴール上へ。メッシが最終ラインの背後のスペースを再三狙うなど、レバークーゼンを押し込む。すると前半41分、ショートカウンターからメッシが左足アウトサイトで絶妙なスルーパス。これに抜け出したサンチェスが右足でGKの股間を抜く技ありシュートをゴール左に流し込み、均衡を破った。

　前半のシュート数はゼロに終わったレバークーゼンだが、1点ビハインドで折り返した後半は積極的に攻撃を仕掛ける。そして後半7分、DFチョルルカの右クロスをDFカドレツが頭で叩き込み、同点に追いついた。

　しかし、王者は動じない。直後の後半10分、スルーパスに抜け出したサンチェスがDFを振り切り、GKもかわして自身2点目となる勝ち越しゴール。失点からわずか3分で再びリードを奪った。

　レバークーゼンは後半19分にMFカストロのシュートが右ポストを直撃するなど、果敢に反撃を見せる。ところが、後半43分、相手のパスミスを奪ったメッシが中央をドリブル突破。右サイドのアウベスにスルーパスを通すと、そのままゴール前に走り込み、アウベスからの折り返しを滑り込みながら左足で押し込み、3-1と試合を決定づけた。

　もう1試合では、リヨン(フランス)がホームでアポエル(キプロス)に1-0で競り勝った。後半13分にMFラカゼットが決勝点。キプロス勢初の決勝トーナメント進出を果たしたアポエルは、ホームでの第2戦に望みを託すことになった。

　両ゲームはホーム&アウェーを入れ替え、3月7日に第2戦を行う。

【決勝トーナメント1回戦】
[第1戦]
(2月14日)
リヨン 1-0 アポエル
[リ]アレクサンドル・ラカゼット(58分)

レバークーゼン 1-3 バルセロナ
[レ]ミハル・カドレツ(52分)
[バ]アレクシス・サンチェス2(41分、55分)、リオネル・メッシ(88分)

---

▼関連リンク
欧州CL11-12特集