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アジアデビューのF東京 相手を圧倒し白星発進!!

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[3.6 ACL GL第1節 ブリスベン・ロアー0-2F東京 ブリスベン]

 FC東京が、アジア初陣を完封勝利で飾った。AFCチャンピオンズリーグ2012の第1節1日目が6日に各地で行われ、大会初出場のF東京は、敵地で11年Aリーグ(豪州)王者のブリスベン・ロアー(豪州)に2-0で快勝した。

 F東京の布陣は4-2-3-1。GKは権田修一、DFラインは右から徳永悠平、森重真人、加賀健一、太田宏介。中盤はダブルボランチに高橋秀人、長谷川アーリアジャスール、2列目に右から石川直宏、羽生直剛、谷澤達也が入り、1トップに渡邉千真が入った。

 激しい雨が降りしきる中、立ち上がりから試合の主導権を握ったのはF東京だった。前半5分、FW渡邉千真がゴール正面から放ったシュートを皮切りに、Aリーグ王者を圧倒する。素早いパス回しで相手守備に、ボールの取りどころを絞らせない。ボールを失ったときも、高い位置からの連動したプレスでボールを奪い返し、ブリスベンを自陣に釘付けにした。

 同10分には、敵陣でMF 羽生直剛がボールを奪い、前方のMF谷澤達也につなぐ。ドリブルを仕掛けた谷澤の右には渡邉、左からもMF高橋秀人がオーバーラップし、相手DFは一人という絶好機だったが、谷澤の放ったシュートはGKに防がれてしまう。

 対するブリスベンも、同14分に右サイドを攻め上がったDFイバン・ブラニッチがクロスを上げる。ファーサイドには現在Aリーグ得点王のFWベサード・バリシャが走りこんだが、GK権田修一が落ち着いてキャッチした。また、同36分にもクロス気味のFKを権田がパンチングする場面があったが、F東京がブリスベンにつくられたチャンスは、このくらい。シュートをゼロに抑えた。

 相手を圧倒しながらも、得点を挙げられていなかったF東京だが、前半ロスタイム。渡邉に入った縦パスを合図に、ブリスベンゴールに迫る。渡邉からパスを受けたMF石川直宏のがゴール前にパスを入れる。これがDFに当たると、こぼれ球が右サイドを攻め上がったDF徳永悠平の足下へ。徳永が冷静にゴール前に低いボールを入れると、谷澤がゴール中央で合わせて、F東京が嬉しいアジアの舞台での初得点を挙げた。

 後半に入ると、ホーム初戦で負けるわけにいかにブリスベンも、人数をかけて攻めてくる。後半4分には縦パスがエースのバリシャに入り、初シュートを許したが、DF森重真人がしっかりとカバーした。

 前掛かりになる相手に対し、F東京は後半10分にロングパスから羽生が最終ラインを抜け出しフリーになる。狙いすまして放ったシュートはGKに防がれるが、その後DFに当たったボールは、ゴール前に詰めていたMF長谷川アーリアジャスールの前に。それを長谷川が確実に押し込み、リードを2点に広げた。

 その後、選手を代えながら反撃を試みるブリンスベンに対し、F東京はしっかりと前からボールを奪いにいく守備で、好機をほとんど与えない。逆に同35分には途中出場のMF田邉草民からのパスを受けた石川が決定機を得たが、シュートはGKの正面に飛んでしまう。

 それでも試合終了のホイッスルが鳴るまで足を止めなかったF東京は、ブリスベンにゴールを許さず2-0で勝利。ポポヴィッチ監督就任後、初白星をアジアでの初陣で飾った。

[写真]前半ロスタイムに先制点を挙げ、喜ぶ谷澤


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