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チェルシーがゾラにコーチングスタッフ入りを打診

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 チェルシーは同クラブのレジェンドであるジャンフランコ・ゾラに、コーチングスタッフ入りを打診している。

 ただし、ウエストハムを率いたイタリア人に与えられる役割は、現在ロベルト・ディ・マッテオ氏が暫定で就いている監督職ではないようだ。

 ゾラ自身はトップレベルのクラブでの監督業への復帰を望んでいると言われており、今夏にもラツィオの監督に就任するのではないかと言われている。

 現在ラツィオを率いるエドアルド・レジャ監督は辞意を示したが、クラブに付き返されていた。45歳の元イタリア代表選手は、先月、ラツィオのクラウディオ・ロティト会長とローマと会合を持ち、監督職への興味を伝えたとされている。

 ゾラは、チェルシーのベテラン選手たちからも慕われている。03年にチームを彼が7年を過ごしたチームを離れた際、すでにDFジョン・テリーフランク・ランパードはチェルシーのトップチームに所属していた。

 チェルシーの幹部はゾラはトップチームのコーチを務めることができるだけの能力があり、また、選手と近い距離を保ち、コーチ陣とのコミュニケーションを円滑にしてくれると考えている。

 アンドレ・ビアス・ボアス監督時の大きな失敗の一つが、決断を下す監督と選手の間に入ってコミュニケーションをとれる人物がいなかったことだ。

 カルロ・アンチェロッティ監督が率いていた頃は、レイ・ウィルキンズが務めていた役だが、彼は10年11月に解任されている。ロマン・アブラモビッチ氏がチームを所有してから常にチームにいたポール・クレメント氏が、その後任を務めていたが、ビアス・ボアス監督が就任する前にいなくなっていた。

 ディ・マッテオ暫定監督と彼の右腕であるエディー・ニュートンは、新監督の下ではチェルシーに残らないと見られている。もう一人のトップチームのアシスタントコーチであるスティーブ・ホランドは、コーチとして高く評価されているが、まだベテラン選手に認めてもらおうとしている段階だ。

 チェルシー史上、最も偉大な選手に選ばれたゾラは、これまでにもコーチングスタッフ入りを何度か打診されている。カルロ・アンチェロッティが解任された昨年が、その最たる例だ。

 イタリア代表でも活躍したストライカーは、約2年間の充電期間を経て、監督業に復帰したいと考えている。2シーズン、ウエストハムを率いた後に、10年5月に解任されたゾラは、より母国のイタリアでそのチャンスを得られると感じているようだ。

 実際にゾラは、首都ローマの両クラブ、ラツィオとローマと良い関係を築いている。そして、どちらかが夏に監督を探すのではないかと、注意深く動向を追っているのだ。


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