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未勝利対決はスコアレス…鹿島は初勝ち点もクラブ史上初の4戦連続無得点

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[3.31 J1第4節 横浜FM0-0鹿島 日産ス]

 J1第4節は31日、各地で9試合を行い、日産スタジアムでは1分2敗の横浜F・マリノスと開幕3連敗中の鹿島アントラーズが対戦した。ともに今季初勝利を目指した一戦は互いに決め手を欠き、0-0のスコアレスドロー。横浜FMはナビスコ杯を含めても今季公式戦5試合で3分2敗といまだに勝利がない。一方の鹿島は開幕からのリーグ戦連敗を3で止めたものの、クラブ史上初となる4試合連続の無得点に終わった。

 ナビスコ杯を含め今季公式戦4試合を戦い、勝利にない横浜FMはシステムを4-2-3-1に変更。FW大黒将志の1トップに2列目は右から兵藤慎剛、中村俊輔、齋藤学を並べた。ボランチではMF中町公祐が移籍後初先発。6年ぶりに復帰した38歳のDFドゥトラは国際移籍証明書が間に合わず、ベンチ入りは次節以降に持ち越されている。
 一方の鹿島は出場停止のDF新井場徹に代わり、故障明けのDF西大伍が右SBで今季初出場初先発。2トップの一角でFW興梠慎三が今季初先発し、高卒2年目のMF梅鉢貴秀がMF小笠原満男とのダブルボランチでプロデビューを飾った。
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 試合は互いにボールのおさまりどころがなく、なかなかチャンスをつくれないこう着した展開が続いた。横浜FMは前半15分、齋藤のドリブル突破が梅鉢のファウルを誘い、左45度の位置でFKを獲得。中村が左足で直接狙ったが、GKの正面を突いた。

 鹿島も前半23分にFW大迫勇也、同26分にMF柴崎岳がミドルシュートを狙うが、いずれもGKがキャッチ。攻撃は単発で、相手守備陣を脅かすまでには至らない。両チームともにシュートの本数も少なく、淡々と試合は流れていった。

 両SBが高い位置を取り、徐々に横浜FMを押し込んでいく鹿島は前半41分、小笠原がPA手前からミドルシュートを狙うが、DFが体を投げ出すスライディングタックルでカット。同43分には小笠原の左CKに飛び込んだ岩政が合わせたが、GK飯倉大樹が横っ飛びで弾き出し、0-0のまま前半の45分間を終えた。

 後半に入ると、雨風が強まり、両チームの選手も徐々にヒートアップ。ゴールへの意欲を強めていくが、なかなか決定機は生まれない。互いにゴール前までは迫るが、ラストパスがかみ合わなかった。

 先に動いたのは横浜FM。後半17分、大黒に代えてFW小野裕二を投入する。鹿島も同23分、遠藤に代えてMF本山雅志がピッチに入った。後半31分にはDF金井貢史がゴール前の接触プレーで足首を痛めてDF比嘉祐介と交代。鹿島も同じタイミングで梅鉢を下げ、DF昌子源をCBに投入し、DF山村和也がボランチにポジションを上げた。

 両チームともにゴールが遠く、試合は0-0のまま終盤に入る。開幕から3試合連続無得点で3連敗中の鹿島は後半36分、興梠に代えてFWジュニーニョを投入。最後のカードを切り、何とか初ゴール&初勝利を目指したが、同39分の大迫のシュートもDFのブロックに阻まれた。

 結局、試合は0-0のスコアレスドローに終わり、両チームともに今季初勝利はならなかった。横浜FMはリーグ戦3試合連続の無得点。鹿島は4試合連続ノーゴールで、クラブ史上初となる不名誉な記録を樹立してしまった。

(取材・文 西山紘平)

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