63歳になったイタリア人指揮官は、海外のクラブからのオファーを待っているものの、現時点で中国からのオファーは届いていないことを明らかにした。

　イタリア国内では、資金力をバックに大型補強を続けている広州恒大が、マルチェロ・リッピ氏に高額オファーを出し、これが受け入れられたと報じられた。

　06年のドイツW杯でイタリアを優勝に導いたリッピ氏は、10年の南アフリカW杯では、グループステージで敗退。その後は現場から遠ざかっている。中国行きの真意を問われた元ユベントスの指揮官は、海外での監督業に興味はあると認めたが、どのクラブとも契約はしていないと付け加えた。

「その(広州恒大の指揮を執る)チャンスは、ほとんどないだろう。噂は10日前くらいから耳にしているが、全く接触していない。この話には真実が全くない。1%もないね。海外で指揮を執る経験はしてみたいよ。中国?　どんな冒険も美しい。UAE、カタール、サウジアラビアからは打診があった。私は他の経験を積みたいと思っているが、何も話がないんだ」

　また、リッピ氏には、ラツィオの指揮をとるのではという憶測もあったが「セリエAでの仕事には興味がない」と、こちらも否定している。