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過去の東京V戦との違いを語る岡山・MF千明

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[5.13 J2第14節 東京V0-1岡山 味スタ]

 前節で岐阜に0-1で敗れ、9試合ぶりの敗戦を喫していたファジアーノ岡山。それでも、09年8月に3-2で勝利して以来、2年間にわたって勝てていなかった東京ヴェルディに1-0で勝利した。中盤で冷静にボールをさばき攻撃を組み立てた岡山のMF千明聖典は「ヴェルディに勝ったことがなかったので、自信にもなった」と語った。

 前半戦は一方的にボールを回されたが、その展開も予想していたという。「前節負けていたこともあって、まずは絶対に失点しないようにと思っていました。昨年対戦したときにも後半になると相手の運動量が落ちてきて、ボールを支配できていたので、今年もそうなると思っていました」と話す。

 しっかりとゴール前で体を張った岡山の守備陣は、昨季2試合で8失点を喫した相手を無失点に抑えた。「みんながガムシャラにプレーできました。シュートも打たれましたが、最後は体を張ることができた。後半に入ってからは、普通のことを普通にやれるようになって、ボールに触る回数も増えてパスでリズムをつくれた」と手応えを口にする。

 岡山の成長もあるが、千明は昨シーズンからの東京Vの攻撃の変化についても言及した。「パス回しは怖くはなかったというか、昨年も河野(広貴・現F東京)に付いていけなくてやられた感じでした」。実際、この試合では終盤にFW杉本健勇が投入されるまでは、強引にシュートを放つ選手やドリブル突破を仕掛けるような選手は東京Vにいなかった。MF西紀寛が「パスを回すだけだった」と話すように、攻撃が単調になっていた面も否めない。

 同時に千明は自分たちの課題にも触れている。「前半からボールをもっと動かすことができたと思う」と話した。また次節、京都戦について「多くのサポーターが来てくれた試合で負けてしまっている印象があるので、次は勝ってもっとサポーターが増えるようにしたい。また見に来たいと思ってもらえる試合をしたいと思います」と意気込みを語った。

(取材・文 河合 拓)

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