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関学大はG大阪内定DFが肉離れで欠場…誕生日のDF南島が“代役出場”「一発やってやろうと」

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DF南島彰人(4年=神戸U-18)は鋭いオーバーラップでチャンスを演出していた

[7.11 天皇杯3回戦 関学大0-1東京V 味フィ西]

 2回戦でG大阪を破るジャイアントキリング(大番狂わせ)を演じた関西学院大は、東京ヴェルディに0-1で惜敗。これでアマチュアチームはすべて、3回戦で姿を消すことになった。

 G大阪戦で評価を高め、G大阪への入団を決めたDF高尾瑠(4年=名古屋U18)が数日前の練習試合で左もも裏を肉離れ。関学大は核となる選手の欠場を余儀なくされていた。代役として右SBで起用されたのは、奇しくもこの日が22歳の誕生日だったDF南島彰人(4年=神戸U-18)だった。

「誕生日ということは特別気にしていなかった。でも瑠が怪我して、僕が出ることになったので、一発やってやろうという気持ちで試合に出ました。結果的には負けてしまいましたけど、プロ相手にやり合えたというか、90分通して楽しいゲームが出来たのかなと思います」

 とはいえ、南島も今季の関西学生1部リーグでは5試合に出場。「DFですけど、一発やってやりたいなと思って試合に臨んでいます」というとおり、高尾と切磋琢磨する中で、2ゴールを決めて存在感を示している。

「瑠は一緒のポジションなので、負けたくないという気持ちが常にあります。プロも決まっている凄い存在ですけど、瑠に勝てるように、日々やって行きたい」

 G大阪を撃破し注目を集めた関学大だが、関西選手権では準々決勝で阪南大に敗れ、総理大臣杯への出場権を逃した。「G大阪に勝って自信を持ったところはあったけど、総理大臣杯をかけた阪南大との試合では負けてしまった。慢心があったと思うし、そういうところが自分たちの甘さ」。

 またリーグ戦は前期を2位で折り返したものの、首位の大阪体育大とは勝ち点7差ある。言葉の節々に気持ちの強さを感じさせる南島は、「総理大臣杯がない分、しっかり後期のリーグ戦でパワーアップした姿を見せられるようにやっていきたい」と更なる成長、そして巻き返しを誓っていた。
 
(取材・文 児玉幸洋)
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