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「憧れの先輩」の加入に刺激を受ける柏DF立田悠悟「僕も負けないように」

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フル出場で柏の無失点に貢献したDF立田悠悟

[8.30 天皇杯準々決勝 柏 2-0 名古屋 三協F柏]

 リーグ戦では開幕から苦戦を強いられている柏レイソル。しかし、8月に入ってからは調子を挙げてきている。2日の天皇杯4回戦・札幌戦(○1-0)にはじまり、30日の天皇杯準々決勝・名古屋戦まで、公式戦6試合を無敗(3勝3分)で終えた。とりわけ6試合で2失点と守備の安定が好成績につながっている。

 この日、7月8日以来となるセンターバックのスタメンに名を連ねたDF立田悠悟は、「気負いすぎずに、楽しめた」と完封勝利を振り返った。

 最後にスタメン出場した7月8日の湘南戦は、相手FWに入れ替わられたところをファウルで止めてしまい、DOGSOによるレッドカードを受けた試合だった。「かんたんに入れ替わって退場もしているので、行くよりはちょっと待って自分のテリトリーでやることは意識していました」と同じ轍を踏むつもりはない。

 チームとしても、名古屋にサイドを使われるシーンはあったが、中央で決定機をつくられることはなかった。ベンチスタートだったDF古賀太陽は「余裕を持ってクロスに対応できていた」と試合を見ていた。立田は「ボランチの選手がかなりハードワークしてくれて、サイドに流れた選手にも行ってくれました。まわりの選手がかなり頑張ってくれたのでやることは少なかったですけど、結果的にゼロで終われてよかったです」とチームメイトに感謝していた。

 今夏、立田の刺激になった「憧れの先輩」の柏への加入があった。7月に浦和から期限付き移籍したDF犬飼智也だ。立田は中学1年生から清水のJrユースに入団、そのとき高校3年生でユースに所属していたのが犬飼だった。立田が清水のトップチームに昇格した2017年の1シーズンだけ、同じチームでプレーした。「ああなりたいなという選手だった」という犬飼と、6年のときを経て再開した。

 加入後すぐにセンターバックの先発に起用されると、チームは11試合ぶりにリーグ戦で勝利をつかむなど、犬飼の存在が現在の好成績の要因のひとつになっている。「僕も負けないように、一緒にピッチに立てるように」。25歳のDFはそう自らを鼓舞した。

(取材・文 奥山典幸)
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Text by 奥山典幸

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