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自身2度目の天皇杯決勝へ…柏MF椎橋慧也「タイトルはどれだけ大事かわかっている」

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ダブルボランチの一角で後半27分までプレーした柏MF椎橋慧也

[10.8 天皇杯準決勝 熊本 0-4 柏 三協F柏]

 J1勢を3試合連続で破って準決勝まで勝ち上がってきたロアッソ熊本を、柏レイソルがJ1勢としてホームの三協フロンテア柏スタジアムで迎えた。

「ポゼッションをしてくる相手に先制されたらきつくなる。相手が気持ちよくつなぎだしてしまうので、そうならないようにガンガンプレッシャーかけよう」。3-3-1-3の布陣でパスサッカーを展開してくる熊本に対し、狙いをもっていたというMF椎橋慧也。実際、敵陣でプレスをかけて奪ったところカウンターを発動。前半9分にMF戸嶋祥郎が先制点を挙げた。

 ボール保持を画する熊本だが、「ビビってやっているのは肌で感じていた」と椎橋は明かし、大木武監督やMF上村周平も柏のプレッシャーの速さに苦慮していたことを指摘していた。

 前半後半で2ゴールずつを奪い、11年ぶりとなる決勝進出を決めた柏。椎橋にとっては、2度目の天皇杯ファイナルとなる。5年前の第98回大会、椎橋、GKシュミット・ダニエル、DF板倉滉、MF野津田岳人らを擁すベガルタ仙台は、決勝で浦和レッズと対戦した。しかし、DF宇賀神友弥の決勝点でタイトルにはあと一歩手が届かなかった。

「選手のキャリアの中でも、タイトルをとるのはどれだけ大事かということもわかっている。こういうチャンスはめったにない」。柏に加入してから3シーズン目、ようやく整った舞台に気合い十分だ。

 柏はリーグでは16位と残留争いを演じているが、8月以降の公式戦で7勝3分1敗と好調を維持、天皇杯では決勝まで駒を進めた。「自分たちのサッカーをやれば負けない、J1でもやれるんだってことは理解できたんで。そこは継続しつつ、課題を詰めていかないと思います」。まずはJ1の残り5試合、そして12月9日に控える天皇杯決勝へと臨む。

(取材・文 奥山典幸)
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Text by 奥山典幸

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