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戸田和幸体制2年目、相模原は水本コーチら入閣で守備力強化!! DF山下諒時「できるタスクが増えてきている」

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相模原を率いる戸田和幸監督

[4.21 天皇杯神奈川県予選準決勝 SC相模原 2-0 東邦チタニウム]

 SC相模原は21日、天皇杯神奈川県予選の準決勝で東邦チタニウム(関東1部)と対戦し、2-0で勝利した。DF山下諒時は「自信を持っている」形での完封勝利に笑顔を見せた。

 相模原は前半44分、MF伊藤恵亮のクロスをFW瀬沼優司がダイビングヘッドで合わせて先制に成功する。後半6分には右からのCKを山下がフリックし、最後は伊藤が押し込んでリードを広げた。その後は追加点こそ生まれなかったものの固い守備で対応し続け、5月12日に桐蔭横浜大と対戦する決勝に駒を進めた。

 戸田和幸監督が就任した昨季はJ3で20チーム中18位と苦しんだが、「去年から積み上げてきたものが少しは成果に出ている」(山下)今季は10節を終えて4勝4分2敗で7位につけている。積み上げとともに好調の要因として挙げられるのが、守備力の向上だ。

 昨季の48失点という数字は特別多いものではないが、今季はここまで7失点に抑えて1試合平均失点数は1点以下となっている。山下は「勝負に対するこだわりが変わった」と伝え、前線の選手が体を張ることを含めた安定した守備によって勝ち点の取りこぼしがなくなっていることを強調した。

 また、今季から就任した元日本代表DFの水本裕貴コーチと2年ぶりに復帰した渡辺彰宏GKコーチの存在も大きいようだ。山下によるとポジション別の専門練習を行う時間があり、ディフェンス陣は水本コーチから指導を受けているという。

 たとえばゾーンディフェンスの確認では、これまで立ち位置を意識することに焦点が当たっていたなかで、水本コーチは正しい立ち位置についてからのプレス方法など、より効果的な守り方をレクチャー。加えて渡辺GKコーチからはシュートコースを消す重要性を意識づけられている。そういった教えを受けることで「できるタスクが増えてきている」と感じ、「1点を取った後は固く、しっかり守れる」と自信を深めている。

 相模原は昨季の残留争いから一転し、上位を十分狙える戦いが続いている。当然、目標はJ2への復帰だ。山下は「どんな内容でも勝つというのはリーグ戦において大事」と勝負へのこだわりを強調し、「イーブンなところでも勝ち点をもぎ取れるように頑張っていきたい」と力を込めた。

(取材・文 加藤直岐)

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