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[天皇杯]柏は栗澤が2回目のキック成功でPK戦を制す

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[10.11 天皇杯2回戦 柏0-0(PK4-2)ジェフリザーブズ 柏の葉]

 柏レイソルがJ1の面目をなんとか保った。延長戦を含めた120分間を通して柏が攻め、ジェフリザーブズが守る展開が続いた。シュート数は32対9。一方的に攻め立てながら拙攻でゴールを奪えず、試合はPK戦にもつれ込んだ。

 九死に一生を得た。先攻の柏の1人目はMF栗澤僚一。右足のキックはゴールのはるか上へ外れた。ところが、岡田正義主審はGK大河原弘樹が先に動いていたとしてキックのやり直しを命じる。さらに、軸足が芝生に引っ掛かり、まともなキックができないとして栗澤はエンドの変更を要求。岡田主審はこれを受け入れ、反対側のゴールで再度、栗澤のキックから仕切り直しとなった。

 「(ペナルティースポット付近の)芝は違う色で、あとから張り直したような感じだった。“これじゃ蹴れない”と言ったら、エンドを変えようということになった」。これで精神的ダメージを受けたのはジェフリザーブズの方。栗澤が2度目のキックを落ち着いて決めると、ジェフリザーブズは1人目のDF市原充喜、4人目のMF福田建が失敗し、柏が4-2で競り勝った。

 引いて守る相手を攻めあぐねた120分間。単調な攻撃に終始し、格下相手から1点も奪えなかった攻撃は熾烈な残留争いが続くリーグ戦に向け不安を残した。

 ネルシーニョ監督は「天皇杯の初戦ということで、勝つことが一番重要だった。勝てたことが一番の収穫」と強調。栗澤は「最後の詰めのところで気持ちが入ったプレーが必要。気持ちをゴールをぶつけることも点を取る手段だと思う」と反省していた。

(取材・文 西山紘平)

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