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[天皇杯予選]前年度王者・東海大敗戦:神奈川

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[8.8 天皇杯神奈川代表決定戦準々決勝 S.C.相模原1-0東海大 県立保土ヶ谷公園サッカー場]

 神奈川県サッカー選手権大会兼天皇杯全日本サッカー選手権大会神奈川県代表決定戦の準々決勝が8日、行われ、関東大学2部リーグの東海大と神奈川県社会人リーグ1部に所属するS.C.相模原が対戦した。試合は1-0でS.C.相模原が勝利を収め、前年度大会王者の東海大の敗退が決まった。

 現在関東大学2部リーグ5位の東海大は、ここまでのリーグ戦での4-4-2の布陣でなく、今回は初めて4-3-3の新しいフォーメーションを展開。前線にFW井上和馬(3年=逗葉高)、森淳貴(3年=東海大翔洋高)、早嵜大輔(4年=東海大菅生高)を並べ、試合へと臨んだ。

 立ち上がりは互いに、ロングボールの多い試合展開となる。セカンドボールの取り合いで、激しいボディコンタクトが続くが元プロ選手の多いS.C.相模原を相手に、東海大は果敢に攻め込んでいく。相手の徹底したサイド攻撃にもDF金井隆太(3年=日大藤沢高)らを中心に体を張り、しっかりとゴール前を守る。

 前半15分過ぎからは、攻撃で関東大学選抜に選出されているMF岩上祐三(3年=前橋商高)が随所に顔を出し、前線へとボールをつなぐ動きを見せる。しかし、なかなか相手陣内でプレーすることが出来ない。選手間の距離が離れ、パスミスが目立ち始める。

 0-0のまま前半を折り返し、なんとか先制点を取りたい東海大だったが、その後一瞬の隙をつかれる形となってしまった。

 後半3分、S.C.相模原の左FW森谷佳祐(前・湘南ベルマーレ)の仕掛けにPA内で痛恨のファールを犯してしまうと、このPKをGK蜂巣良哉(1年=千葉U-18)の逆をつく形で、MF坂井洋平(前・横浜FC)にきれいにゴール左隅に決められ、先制されてしまう。

 その後も、積極的に攻め込むがゴールは奪えず。0-1のまま試合は終了し、東海大の敗退が決まった。

 試合後、東海大の加藤譲コーチは新たに試した4-3-3の布陣について「上手くはまらなかった」と話したが「でも4-4-2のままでは幅が無いから」と今後もチャレンジを続けていくことを示唆した。関東大学2部後期リーグの開幕は9月、それまでに新たなシステムの基盤を作りたいところだろう。

 なお、勝利したS.C.相模原は、今月22日に桐蔭横浜大と準決勝を行う予定となっている。

<写真>激しく競り合う東海大主将のMF島優也(4年=那覇西高)(右)

(取材・文 片岡涼)

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