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広島観音出FW竹内が先制弾も…湘南が巻の“復活弾”などで岡山ネクストに逆転勝ち

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[10.8 天皇杯2回戦 湘南2-1ファジアーノ岡山ネクスト 平塚]

 湘南ベルマーレは、ファジアーノ岡山の弟分で中国リーグに所属するファジアーノ岡山ネクストに2-1で辛勝した。前半40分に広島観音高出の2年目FW竹内翼に先制点を決められ、これで尻に火がついたのか、後半に2点を奪って逆転勝ちをつかんだ。

 クラブによると、湘南の反町康治監督は試合後の会見で、「肩が凝るような試合で、大型電器店に行ってマッサージチェアに座りたいと思います」と嘆いたが、その言葉通り、前半はジャイアントキリングを目指すファジアーノ岡山ネクストが奮闘する。運動量豊富に走りまわり、チャンスを作った。前半40分に竹内のゴールで先制したように、前半45分間のシュート数は、湘南の6本に対し10本と押し込んだ。

 だが湘南は、復活にかける男が流れを変えた。左足首の負傷で7月に手術を受けて長期離脱していたFW巻佑樹が先発し、6月12日のリーグ・栃木戦以来となる公式戦復帰。後半8分にはDFラインの裏にうまく抜け出し、1-1の追撃弾を決めた。これで湘南がリズムを取り戻し、後半32分にはMF坂本紘司が逆転弾を決めて何とか勝利を果たした。

 完全復活の狼煙をあげる形となった巻は、クラブによると「ハーフタイムにFWがアクションを起こさなければいけないという話もあって、それが得点にも繋がったのでよかったです。股抜きはたまたまです。航(遠藤)に感謝したいと思います。ケガでチームに迷惑をかけていた分、これから取り戻していきたいと思います」と手応えを口にした。

 後半開始から出場し、決勝弾を決めた坂本は「途中から出るのは久しぶりだったので正直難しさもあり少し動きは重かったと思いますが、45分で勝負をつけたいと思っていたので流れを引き寄せるためにも飛ばしていきました。ボランチが出て行かないと難しいと思うし、そうういった見極めというか、チャンスがきた時にそのチャンスを逃さず前に出られたことはよかったと思います」と振り返った。

 一方、惜しいところまでいったファジアーノ岡山ネクストの眞中幹夫監督は「この湘南戦むかえるうえで本当に高いモチベーションで、臨んだ一戦だったんで選手あるいはスタッフ共々、本当に楽しみにしていたし、とにかく自分達のサッカーを貫こうぶれずに焦れずにやり抜こうというところで、やったゲームでした。やりきれた部分ではすごく選手を評価しています。ただやっぱりゴール前での体をはって最後の最後防げるような部分だとか、あるいは後半特に攻撃が単調に一辺倒になってしまって、間にスペースがあるのにそこをしっかりつけきれなかった部分とか、やはりまだまだ力不足な部分があるなというのが実感です」と収穫と反省の両方を口にしている。


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