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Jクラブ史上初のウイイレマッチ“元祖ナショナルダービー”! 東京V下部組織出身のらんこむが頂点に

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優勝を果たした東京Veスポーツのらんこむ(中央)

 19日、都内のeSports Studio AKIBAで東京ヴェルディeスポーツと横浜F・マリノスeスポーツによるサッカーゲーム「eFootball ウイニングイレブン 2020」(ウイイレ)のエキシビジョンマッチが行われた。国内屈指のプレーヤーが出場したトーナメント戦は、東京Veスポーツに所属するらんこむが優勝を成し遂げた。

 Jクラブ同士で行われるウイイレの親善試合は今回が初めて。「元祖ナショナルダービー」と銘打ってYoutube生配信も行われた今大会は、出場選手数は少ないものの、クラブの歴史も相まって緊張感に包まれる。らんこむは「公式大会より疲れました」と振り返った。

東京V下部組織出身のらんこむ

 大会は1vs1トーナメント方式で行われた。出場選手は国内大会で好成績を収めてきた猛者たち。当日に東京Veスポーツ加入が発表されたTakakiを始め、らんこむ、ひゅーが、他のeスポーツチーム所属ながら横浜FM代表として出場するからあげ、ゲストのエビプール、うにばりの6選手が顔を揃えた。

 ユベントスを操るらんこむは初戦でバルセロナを操るうにばりと対戦した。先制を許したものの、すかさず冷静に同点に追いつくと、試合終了間際には狙いすましたセットプレーで逆転に成功。2-1で次戦に駒を進めた。2回戦ではエビプール(ユベントス)に2-0で快勝。決勝では横浜FM代表のからあげ(ユベントス)と対戦し、接戦の末に1-0で頂点に立った。

 らんこむは小学校3年生から高校3年生までの9年間を東京Vの下部組織で過ごし、現在も東京Vのフットサルのユースチームでコーチを務めている。19年初頭から始動した東京Veスポーツに同年夏から加入。所属第1号選手として、今大会では「そういう面でも負けられなかった」と意地を見せつけた。Jクラブ同士では初となるウイイレの親善試合ということで、メンバーは国内のトッププレーヤーばかり。独特の緊張感を認めつつ、「錚々たるメンバーが揃っているんですけど、背負っているものがありました」と東京Vのプライドを守ってみせた。

(取材・文 石川祐介)

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