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EURO開幕!!互いに退場者出し、PKストップも…ポーランドとギリシャはドロー

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[6.8 EURO2012・A組GL第1節 ポーランド1-1ギリシャ ワルシャワ]

 EURO2012がいよいよ開幕!ポーランドとウクライナで共催するUEFA EURO2012(欧州選手権)が8日に開幕した。ポーランドのナショナル・スタジアム・ワルシャワでは開会セレモニーに続いて、地元のポーランドとギリシャが激突。ポーランドが先制するとギリシャが退場者を出したため、試合は決まったかに思われたが、その後にギリシャが同点弾を奪う。さらにポーランドもGKが退場するなど荒れた展開に。1-1のまま試合は終了し、勝ち点1を分け合った。

 開催国としてのプレッシャーからか、立ち上がりこそ堅さをみせたポーランドだったが、徐々に流れをつかむ。日本代表MF香川真司のドルトムントでのチームメイトであったFWレワンドフスキ、MFブラスチコフスキ、DFピシュチェクを起点にチャンスをつくった。

 前半4分、右サイドから仕掛けたレワンドフスキの右クロスはDFがクリア。こぼれを拾ったMFムラフスキがPA内ゴール正面から枠を捉えたシュートを放つが、今大会最年長の37歳GKハルキアスが左手一本で防いだ。同10分には右クロスを受けたグロスクロイツがシュートを狙うが枠を外れた。同14分には決定機。オブラニアクとのワンツーで右サイドを抜け出したブラスチコフスキが右クロス。レワンドフスキが頭で合わせようとするも、わずかに届かなかった。

 圧倒するポーランドは前半17分、早くも先制点を奪う。右サイドから崩しにかかると縦パスに抜け出したブラスチコフスキが絶妙なクロスを上げる。ニアサイドへ走り込んだ味方をおとりに、ファーサイドでフリーのレワンドフスキがヘディングシュート。高い打点から叩き込み、先制に成功した。開催国・ポーランドのエースストライカーがEURO2012開幕ゴールを奪った。

 失点したギリシャは直後のプレーでDFアブラアム・パパドプロスが左足を負傷。一度はピッチを離れるが約3分後にプレーを再開した。しかし前半37分に同箇所の痛みを訴え、負傷交代。代わってDFキリアコス・パパドプロスがピッチへ送られた。アクシデントで最初の交代カードを切ることを余儀なくされる。

 さらに前半終了間際の44分、ポーランドがカウンター。縦パスを受けてターンした際に、MFムラフスキが足を滑らせて転倒。接触はなかったように見えたものの、判定は競り合っていたDFパパスタソプロスのファウル。パパスタソプロスはこれが2枚目の警告だったため、退場となってしまった。1点を追うギリシャを主力CBの負傷交代に続いて数的不利となる、さらなる悪夢が襲った。ポーランドがリードしたまま1-0で前半を折り返した。

 後半開始と同時にギリシャは選手交代。MFニニスに代わって、FWサルピンギディスをピッチへ送る。するとこの交代が功を奏した。後半開始6分、ギリシャが右サイドからチャンスを演出。クロスに飛び込んだFWゲカスがつぶれ役となると、最後はこぼれを拾ったサルピンギディスが左足シュート。ゲカスを止めようと飛び出してきたGKがボールを見失っている隙にゴール内へ流し込んだ。10人のギリシャが1-1に追いついた。

 さらに後半23分には逆転のビックチャンスが訪れる。後方からのパスに抜け出たサルピンギディスがPA内でGKシュチェスニとの1対1で倒されて、PKを獲得する。キッカーを務めるのはMFカラグニス。GKが一発退場となり、急きょ投入されたGKティトニがゴールマウスを守った。カラグニスの右足シュートはティトニが両手でストップ。出場直後のGKがビックセーブをみせる。1-1のままスコアは動かない。

 後半25分にはMFフォルトゥニスの左クロスからサルピンギディスがゴールネットを揺らしたかに思われたが、オフサイドの判定。10人対10人となり、互いに必死にゴールをめざしたが勝ち越しゴールは生まれないまま試合は終了。勝ち点1を分け合う結果に終わった。


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