[6.8 EURO2012 GL・A組第1節 ロシア4-1チェコ ウロツワフ]

　EURO2012(欧州選手権)が8日に開幕を迎え、A組の2試合が行われた。開幕戦のポーランド対ギリシャに続いて、ロシア対チェコの試合が行われた。試合はMFアラン・ジャゴエフの2ゴールなどで4得点を奪ったロシアが4-1で快勝し、最高のスタートダッシュを決めた。第2戦は12日に行われ、ロシアはポーランドと、チェコはギリシャと対戦する。

　ロシアは1日に行われた親善試合でイタリアを3-0で下した勢いのままの前半を披露した。まずは15分、右サイドからMFズリアノフがクロスボールを上げると、FWケルジャコフがヘディングで合わせる。このシュートは惜しくも右ポストに弾かれたが、こぼれ球をジャゴエフが豪快に蹴り込み、先制に成功した。

　さらに同24分、FWアルシャフィンがゴール前にスルーパスを通すと、右サイドから走り込んだMFシロコフが飛び出したGKペトル・チェフを嘲笑うかのように、右足アウトサイドでボールを浮かせてゴールに流し込み、リードを広げる。前半を圧倒したロシアが2点リードで折り返した。

　だが後半に入るとチェコも反撃に出る。7分にMFバーツラフ・ピラージュがスルーパスに反応。冷静にGKとの1対1を制してゴールに流し込み、1点差に詰め寄った。
　
　しかしチャンスの数で上回るロシアは終盤、強さを見せつける。後半34分にジャゴエフのこの日2点目で突き放すと、その3分後には途中出場のFWロマン・パブリュチェンコが豪快弾を突き刺して、トドメを刺した。

　4-1で快勝したロシアは最高のスタートダッシュ。一方のチェコはチェフを中心とした固い守りが崩され、不安の残るスタートとなってしまった。

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