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[EURO]PK戦での混乱を悔やむポルトガルの指揮官

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 PK戦で後攻のポルトガルが、3人目のキッカーを迎えたときだった。DFブルーノ・アウベスが次のキッカーを務めるべく、ペナルティ・スポットへと向かって行った。ところが、その背後からMFナニが駆け寄り、3番手のキッカーを務めた。その後、4番手として再びPKを蹴ったブルーノ・アウベスのシュートはクロスバーに当たってしまった。この結果、ポルトガルの準決勝敗退が決まってしまった。

 スペイン代表のデル・ボスケ監督は「我々に運があった」と語った一方で、レアル・マドリーでFWクリスティアーノ・ロナウドとチームメイトであるカシージャスは「ロナウドが蹴らなかったことは幸運だった」と明言している。ロナウドはポルトガルの5番目のキッカーを務めることになっていたが、彼に出番は回ってこなかった。

 ポルトガル代表のパウロ・ベント監督は「負け方を選ばなければいけないとしたら、こういう負け方が良い」と、世界王者を相手に多くのチャンスをつくったチームに胸を張ったが、PK戦については少し悔いが残っているようだった。BBCに対し「4-4で5人目のキッカーを迎えていたら、全く違う話ができていただろうね」と肩を落とした。

「PKを蹴る順番は、プラン通りだった。PK戦は私たちにとって、アドバンテージになると思っていたんだが…。ブルーノ・アウベスとナニの間には少し混乱があったようだね。その後、ブルーノがPKを蹴って…。与えられるべき結果だったのだと思うよ」

 それでも、大会は成功だったと彼は繰り返す。

「運がないと、PK戦ではこういうことが起こるもの。それでも、大会をとおして良い戦いができた。私たちは積極的で結束力のあるチームだった。できる限り試合をコントロールしようと努力もした。準決勝で敗れたが、今大会の私たちの戦い方、私たちのプレーには、私たち自身も大きな自信を持ったし、ポルトガル中にも自信を与えたはず。チームが見せた努力を国中が誇りに感じているだろう」


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